旅順203高地訪問

大連の友人から中国遼東半島の旅順港を望む203高地見学のレポートを頂きました。 外地であるが、日本にとっては歴史的な場所で、一度は訪れてみたい所ですね。 (写真をクリックすると拡大します)

2月初旬にまたもや(2回目)旅順に出掛けました。前回行けなかった203高地、日露戦争停戦条約締結の水営師、旧満鉄の始発駅・旅順駅、そして景色も雄大な旅順港を眼下に眺める白玉山の4カ所です。改めて申せば、旅順は外人(日本人)訪問可能な場所は203高地と水師営の2カ所と制限されていましたが、今や軍関係施設以外は、どこでも出掛けることが出来ます。 

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さて地図で場所を確認しましょう。203高地は旅順港の西北4km程度にある小高い丘、海抜203mなので「203高地」と名付けられたそうです。旅順駅は白玉山の麓にあり、水師営は旅順港の北5kmの平地にあります。  

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一般的には市内から出掛ける場合、半島南側の旅順南路を通りますが、半島北側には高架の高速道路があり、流氷が見られるかと思い、遠回りになりますがこちらから出掛けました(これを書いている3月には流氷は消えています)。高速は停車禁止なので走行中車内からの撮影。やはり高いところから眺めると眼前に広がる氷の板は圧巻でした。  

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さて最初に「水師営」の見学です。市街から離れた街中の一角にあります。単なる農家小屋のよう。入場料は確り取られて40元だか50元(高い!)ちなみにこれは1996年に改修されたものとのこと。  

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中に入ると、右が日本側控え室、左がロシア側控え室となっていました。  

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条約締結時のメンバー?集合写真です。乃木将軍の左に座る黒っぽい軍服の方がステッセリ中将。この方、旅順を奪取された責任で死刑になりますが特赦と乃木将軍の嘆願もあり禁錮10年だったとか(WikiPediaより)。  

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さて、旅順駅に行きました。建物自体は1900年にロシアにより建築されたそうですが、田舎の小さな駅舎そのもの。  

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中は広くはありません。田舎の駅の待合室という感じ。切符売り場の窓口は2つだけ(人がたくさん居たので盗撮風、すみません。)  

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ちなみに旅順発着の列車は多くなく、1日20本程度です。大連から旅順で列車なら1時間程度ですが本数がないので不便。車やバスをお勧めします。  

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ホームは単線、片方しかありませんが、ひなびた良い感じ?  

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さて次は203高地です。旅順駅に行く前に白玉山へ寄り、その時に203高地を写してみました。何の変哲もない丘ですが、実際に行ってみると、バカに出来ません。
 

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203高地は噂通りに、何も無い単なる観光場所です。案内看板には、お約束の日本批判の説明書きがあります。駐車場にある地図で見れば、203高地の頂上には、多少登らねばならないようです。  

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舗装された小径を上ります。下の駐車場に白いミニバンが数台いて、何かと思えば「203高地は未だかなり上るのでこれに乗りなさい?」の業者が居ました。聞けば、一人100元!?1台100元じゃない!そんな誘いを断り上りましたが、結構斜度はあり疲れます。ちょっとだけ100元払っても、、と頭をよぎります。以前は駕籠かきが居たそうです。  

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途中に、この203高地が遼寧省指定保護であることを示す石碑が建っていました。日本か絡んだところは大体、何らかの保護指定をしていますね。しかし坂道はキツイ、ハァハァ。  

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203高地頂上に上がりました。何のことはない、結局は駐車場から徒歩10分程度。ミニバンに乗らずに正解!ご老体には確かにキツイかもしれませんが、車でたかだか3分の距離を100元払うかどうか?頂上には、当時の武器弾薬の残骸を集めて建てた砲弾型の記念碑がありました。表には「爾霊山」とあり「ニレイサン」と読みます。つまり「203」。乃木将軍が戦没者慰霊の為に立てさせたそうです。  

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さて、203高地の重要性を検証する上で、この写真が証拠に!?203高地から見た「旅順港」です。確かに全部を見渡すことが出来ます。写真だとどうしても遠目に見えますが、実際にはかなり近めに見えます。旅順港のロシア艦隊を殲滅するために、ここを奪取したかった、ということは分かったような気がします。  


これでとりあえず、旅順の有名どころは一通り制覇!(大げさな)。途中でお昼を挟みましたが、全行程は車で往復入れて4時間強。外人への旅順封鎖は、軍港であると同時に日露双方から支配を受けたことが中国としての恥、という理由もあるのでしょう。今では単なる田舎町の旅順ですが、当時は戦略的に見て203高地が重要だという意味は分かったような気がします。そして頂上付近は這い上がらねばならないほどの急傾斜。66日間の熾烈な攻防の地は単なる丘であっても、肉体的に非常に辛い戦地であり、これを上り詰めるだけでは終わることの出来ない、戦争の是非以前に答えも無く考え込んでしまいます。そんな風に感じてみたい、考えてみたい方は、駐車場からの100元/人ミニバンには、絶対に乗ってはいけません。  

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この記事へのコメント

岳やん
2010年06月21日 02:21
5年前は江戸時代の駕篭かきが数人いて坂上まで運ぶとひつこく誘いへキヘキしました。それがミニバンに変わったと聞きニヤニヤしました。かなりあこぎな商いが続いているようですね。野暮で死人を出した戦い方の野木将軍にはあっているかも?しかも行くのは日本人だけです。