7月17日に尾瀬の燧ケ岳を登ってきました

2004年7月17日に尾瀬の燧ケ岳を登ってきました。
関東地方は梅雨明けしたが、新潟から福島県に梅雨前線が停滞し、15日には新潟三条市で、16日には福井県でも河川が氾濫し大変な状態になった。 停滞している前線が尾瀬にもかかっている事も十分考えられ、場合によっては予定が大幅に変わる事も覚悟しなければならない状態で山行を実施する。
画像


実施日:2004.07.16(金)~18(日)

参加者:2名

天候 :7/16晴れ
    7/17曇り時々晴れのち雨
    7/18雨のち晴れ


コース:
7/16
JR新宿新南口集合→(バス)→
7/17
大清水→一ノ瀬休憩所→三平峠一尾瀬沼山荘→長英新道入口→(長英新道)→俎嵓→柴安嵓→(見晴新道)→第二長蔵小屋
7/18
第二長蔵小屋→竜宮十字路→中田代→竜宮十字路→(長沢新道)→富士見峠→富士見下→(車)→戸倉→(バス)→沼田→(上越本線)→高崎→(新幹線)→大宮→(埼京線)→新宿



山行内容

7/16

22時05分に待ち合わせ場所のJR新宿駅新南口改札にて友人と合流する。 花金だけあって新宿は人手が多く、息が詰まりそうである。 バス発着所隣のコンビニで朝食用のおにぎりを買い、バスの出発を待つ。 バス停には大阪行きの旅行者に混ざって、多くの登山者やハイカーがバスの出発を待っている。 22時50分に、新宿近辺の道路工事で遅れて到着した尾瀬行きのバスが2台到着する。 一号車は大清水行きで、二号車は戸倉行きである。 我々は一号車に慌てて乗り込むが、大清水行きバスの乗客は十数名と少ない。 大清水から尾瀬への入山は少なくとも二時間はかかるため、大半のハイカーは安易な戸倉から鳩町峠経由で入山する。 乗車したバスは乗客が少なく一人一列の座席を確保でき、ゆっくり横に寝て行ける。 22時58分にバスは新宿駅を出発し、渋滞の目白通りを過ぎ高速に入る。 


7/17

 時々、目が覚め外を眺めると、バスのフロントガラスに雨粒が付いている。 半分あきらめてまた寝てしまう。 3時45分、車内の電灯が点き運転手からそろそろ到着する旨のアナウンスがあり、慌てて靴を履く。 3時48分、真っ暗な大清水に到着し、バスを降りる。 バス停前の駐車場には多くの自家用車が駐車し、幾人かの登山者が出発準備をしている。 我々はバス停前の土産屋の軒先で朝食を取る。 雨は降って無いが、湿度が高く気温ほど涼しさを感じない。 トイレを済ませロングスパッツを着け、キャップランプを燈して4時08分に大清水を後にする。 車止めのゲートを越え林道歩きが一ノ瀬休憩所まで続く。 毎度の事であるが林道歩きで、前に人が歩いているとついつい抜きたくなる。 4時30分になると周囲も明るくなり、キャップランプを消す。 広い砂利の林道歩きに飽きてきた4時57分に一ノ瀬休憩所に到着し小休止をとる。 ここには売店のある無料休憩所が一軒だけある。 5分ほど休んでいると、追い抜いた登山者が到着し始める。 追い越されるのが面白くなく先を急ぐ。 休憩所先の橋を渡ると、直ぐにナメ沢に沿って三平峠へ続く登山道が始まる。 登山道入口には尾瀬に植生しない植物の種子を持ち込ませないよう、靴の裏を洗うブラシがある。 ナメ沢を覗くと、轟々と濁った濁流が流れている。 1996年9月に同じルートを経由して燧ケ岳へ登ったことがあるが、その時のイメージと全く異なる。 今回は木道や階段が整備されている。 木道や階段が付いていない所は、土が流され岩盤が露出し、溢れ出た地下水がそこを沢に様に流れている。 ナメ沢を離れ高度を稼ぐと谷の南側が開けて見えるようになり、高曇りの先に富士山が見える。
 
画像
三平峠に近づくと登山道の殆どが木道と階段になる。 5時58分、三平峠を通過し三平下へ降下し始めると直ぐに尾瀬沼が見えるようになる。 6時09分、三平下の尾瀬沼山荘前に到着し、小休止をとる。 行動食を少し食べ、次の長蔵小屋を目指して木道を尾瀬沼の周囲に沿って進むと、燧ケ岳のビューポイントとなる。 朝早いため周囲には誰も居らず、気兼ね無く写真を取り捲る。
 
画像
10分ほど歩くと長蔵小屋を通過し、更に燧ケ岳への登り口である長英新道分岐へ向かう。 この時間になるとハイカーが多くなり、団体で木道を占拠し始める。 6時53分、長英新道入口となりハイカーの世界とは別の世界へ脚を踏み入れる。 木道は直ぐに無くなり、ジメジメした登山道が始まる。 道は一面泥田でうっかりすると足首あたりまで潜り込みそうである。 暫く緩い傾斜を登り続けると、次第に登山道が沢のように水が流れるようになる。 尾瀬沼山荘を出発してから既に一時間を経過し、小休止をとりたいと思うが休める場所が無い。 小休止地点を探しながら歩いていると、休んでいる学生風の4名パーティーに追いつく。 我々も休みたいが場所が狭すぎて休めず先に進む。 徐々に傾斜が増し登山道幅が狭まるに従い、水の流れが多くなる。 7時55分、やっと見つけた水の無い標高1860m付近で小休止をとる。 休んでいる間に先程の学生が通過し、更に大清水から一緒の夫婦連れに追いつかれる。
 
画像
この頃になると時々日が射し、気温がどんどん高くなってくる。 ここからは、傾斜がいよいよ急になり始める。 段差も大きく登山道には大きな水溜りが出来ている。 時々、尾瀬沼が眼下に覗けるようになるが、周囲の山にガスがかかり始め遠望が利かなくなり始める。 水溜りの堰となっている石を取り除くと、溜まった水がバケツ何倍分も一気に流れ出す。 傾斜が徐々に緩くなり、9時17分に森林限界を出た所で小休止をとる。 冷たい風が吹き汗で濡れた体を冷やしてくれ、とても気持ちが良い。 眼下に尾瀬沼が、直ぐ真上に俎嵓が望め山頂に大勢の登山者がいるのが判る。
 
画像
15分ほどノンビリした後、燧ケ岳最初のピークである俎嵓へ登り始める。 標高差150mの急登を登り切り、10時丁度に山頂に到着する。 山頂には石祠が3つあり、山頂を示す標識柱は字が擦れて読めない。 とりあえず記念写真を祠の前で撮り、20分ほど休んだ後次の柴安嵓へ向かう。 一度大きく標高を下げ俎嵓より10mほど標高の高い柴安嵓への急登を登り、10時35分に燧ケ岳最高峰に到着する。 ここには墓石のような山頂を示す標識があり、その前で記念写真をとる。 

画像
ここからは尾瀬ヶ原が一面に見渡せ、その先に至仏山がデンと構えている。 しかし、写真を撮ろうとすると、直ぐにガスがかかり見えなくなってしまう。 日が翳り冷たい風で体がどんどん冷えて行く。 10時55分、雨が降り出しそうな天候になったので、今日の宿泊場所である見晴十字路の第二長蔵小屋へ向けて下山を開始する。 下山は、暫くは尾根上のガレた急坂で、樹林帯に入ると直ぐに赤ナグレ沢に付けられた見晴新道を降る。 沢沿いに入る頃には雨が落ち始めるが、雨具を出すほどでもない。 見晴新道は、以前にも歩いた事があるが、景色も無く単調で長い降りである。 今回は更に最近の豪雨で沢の土が流れ浮石が多く、所々崩れている。 時々登りの登山者と出くわすが、この登山道を登る気にはとてもなれない。 降り始めて一時間間ほど過ぎたあたりで雨が降り始め、ザックカバーをつける。 更に10分も経たないうちに本降りとなり、合羽の上着を着ける。 登山道の傾斜が緩み始めると登山道は沢の様になり、それが延々と続く。 いい加減飽きてきた頃に、尾瀬沼から見晴十字路へ向かう木道と合流する。 13時17分に雨の降る中、見晴十字路に建つ第二長蔵小屋へ到着し本日の行動を完了する。 小屋前のテラスで先ずはビールで乾杯し、チェックインを済ませる。 暫くテラスでノンビリした後部屋へ荷物を移動し、15時に風呂へ浸かる。 その後、再度テラスで夕食まで酒を飲み、17時より夕食を摂る。 酒が十分にまわり、夕食後直ぐに床へつく。


7/18

 夜中に猛烈な雨音に何度か起きるが、十分に睡眠を取ったため3時には快適に目覚める。 この時間は殆どの登山者が夢の中で、迷惑にならぬよう静かに荷物を廊下に出す。 水の補給とトイレを済ませ、玄関で朝食代わりの弁当を食べる。 夜半の豪雨は収まり、小康状態となっている。 何時また雨が降り出すか判らないので、完全装備とする。 3時50分、キャップランプを燈し至仏山の取り付きである山の鼻へ向けて、尾瀬ヶ原のメインコースである木道の縦断を始める。 竜宮小屋手前あたりでキャップランプの灯を消す。 竜宮小屋の裏手の沢を渡り、小屋に差し掛かると異常に水量が多く木道が水の流れに洗われている。 なんとなく嫌な予感がする。 小屋を過ぎ暫く進むと前方に大きな池が現れる。 昨日、燧ケ岳山頂から尾瀬ヶ原を眺めた時にはこんなに大きい池は無かった。 どうやら昨日の雨で池が大きくなっているようである。 池に近づくに従い木道が池の中へ入っていくように見える。
 
画像
池の直ぐ傍まで来ると、やはり木道が池の中に水没している。 水没量はそんなに深くなく、そのまま渡れるようであるが靴に水が入る事を覚悟しなければならない。 これから至仏山を登るのに靴が水没するのに躊躇する。 暫く考えた据え、靴を脱ぎ裸足で渡る事にする。 水没地点を渡り終え靴を履き更に先へ進むと牛首の手前の沢幅が異常に広がり、ここも木道が水没している。 ここは前の所より水没がひどく、おまけに木道が浮きぐらついている。 不安定な木道で靴を水に漬けながら進むと、先の木道が流され完全になくなっている。 これでは前に進む事が出来ない。 少し戻ったベンチの所で朝食の残りを食べ暫く考えた結果、至仏山登頂をあきらめ引き返す事とする。 木道が水没した池の所でまた靴を脱ぎ、竜宮小屋へ引き返す。 5時15分、竜宮小屋に到着するや雷が鳴り、慌てて小屋へ逃げ込む。 小屋の中では何も知らず出発の準備をしている登山者がいる。 我々は、小屋の従業員へ事の次第を話すと出発準備をしている登山者に動揺が走る。 ここからの安全な撤退ルートを聞くと、長沢新道を経て富士見峠へ抜けるのが比較的良いと云われたが、このルートも途中にかかる橋が流されている可能性もあるらしい。 そうこうする内に、小屋の手伝いに来られていた60歳過ぎの大谷さんと云う女性が急遽下山するので一緒に行こうという事になり、5時35分に小屋を後にする。 小屋から出ると直ぐに山の鼻方面へ向かう単独女性に出くわし、状況を話すと我々と同行する事になった。 小屋から山の鼻方向へ少し行った所を左折し、木道を進むとここも沢の流れが拡大し水没しているが、水没量は大した事も無くそのまま渡る。 樹林帯に近づくと木道は無くなり、泥田の登山道となる。 大谷さんを先頭に歩き、直ぐに長沢に差し掛かる。 沢を渡る橋は中央の橋脚が流れに傾いているが問題なく渡れる。 橋を渡ると傾斜が徐々にきつくなり、木の階段が二箇所に設置してある。 大谷さんは持ってきたトランシーバで、時々登山道の状況を小屋に連絡する。 途中、我々に同行した単独行の女性は先を急ぐのか一人先行して行く。

画像
稜線に上がる急登の階段は滝のような流れになっている。 稜線に取り付くと登山道は木道に変わり、快適に進み6時40分に小田代の池で小休止をとる。 富士見峠では小屋に尾瀬ヶ原の状況を伝え、7時丁度に林道を富士見下へ向けて歩き始める。 暫くすると自転車で下って行く登山者に追い越され、さらにリアカーを引っ張りながら登って行く登山者とすれ違う。 登山の形態も色々増えていると実感する。 このルートは林道が長く入山者は少ないと思っていたが、以外にも大勢のハイカーや登山者とすれ違う。 大谷さんの話から、彼女も我々と同じ日に新宿から夜行バスで戸倉まで来て、鳩町から入山したとの事であった。 林道歩きも半場を過ぎたあたりから日が射すようになり、やたらと暑い。 途中で合羽を脱ぎ、林道歩きに飽きてきた9時29分に富士見下のゲートに到着する。 ゲート前には多くの乗用車や、バスが停車している。 その中に大谷さんを竜宮小屋オーナーが車で迎えに来ていて、我々も便乗させてもらう。 戸倉まで歩けば1時間ほどかかるが、10分ほどで戸倉に到着する。 早速、帰りのバスを確認し、バス発車までバス停手前の旅館の風呂を借りる事にする。 殆ど合羽を着っぱなしで汗臭くなった体を洗い、さっぱりする。 10時30分、戸倉から沼田行きのバスに乗車し帰途に付く。 沼田には12時少し過ぎに到着し、駅前の蕎麦屋でビールを飲む。 その後13時発の高崎行き電車に乗車し、新幹線を乗り継ぎ帰宅する。


費用
バス代(新宿→大清水)@¥3700
第二長蔵小屋@¥8000
風呂代¥500
バス代(戸倉→沼田)@¥2100
電車代(沼田→新宿)@¥4410

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック