11月2日から二泊三日で男体山と奥白根山を登ってきました

2002年11月2日から二泊三日で男体山と奥白根山を登ってきました。
毎週水曜日の山仲間との定例会で、11月の三連休に山へ行こうという事になった。 行き先は、二人共まだ行っていない日光周辺の山を選んだ。 11月初旬であれば、まだ積雪も少なく、湯元温泉を拠点にそこから日帰りできる、男体山と奥白根山をターゲットとした。

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実施日:2002.11.2(土)~4(月)

参加者:2名

天候 :11/2 曇り時々晴れ
     11/3 曇り時々晴れ、後雪
     11/4 晴れ

コース:
11/2 
始発電車内集合→(代々木上原、北千住を経由)→東武日光→(バス)→二荒山神社前→五合目→八合目→男体山→五合目→二荒山神社前→(バス)→湯元温泉
11/3 
湯元温泉→天狗平→前白根山→白根避難小屋→奥白根山→白根避難小屋→前白根山→天狗平→湯元温泉
11/4 
湯元温泉→(バス)→東武日光→(北千住経由)→表参道解散


山行内容
11/2
二週間前より徐々に冬型の気圧配置になり始め、11月に入りシベリアからこの秋最大の寒気団が南下し始めた。 家を出る前にインターネットで見る最新の気象衛星「ひまわり」画像では、日本海に冬場特有の筋状の雲が広がっている。 関東北部で裏日本側の気候に影響しやすい奥日光の2500m級の山は、既に雪景色になっていると思いながら家を出る。 5時に最寄駅へ到着し、友人へ携帯電話で連絡する。 話の内容では、始発電車時間を勘違いしているようで、急いで駅へ向かってもらう。 上り始発電車内で集合する。 相変わらずこの電車は込んでいる。 代々木上原から地下鉄千代田線へ乗り換える。

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今度は北千住までガラガラである。 30分ほどで北千住へ到着し、東武線のホームへ向かう。 ここで、友人は本日の行動食と朝食を調達する。 6時31分、6両編成の快速電車が浅草より到着し乗り込む。 この電車は前2両が下今市より切り離され日光線へ入る。 既に座席は半分ほど埋まっており、我々も座席確保に慌てて乗り込み、これから日光へ遊びに行くアベックの前の席を無事確保する。 この時点で座席はほぼ埋まってしまった。 電車は定刻に発車し、春日部あたりまで来ると通勤電車のような混み様となる。 電車が都心を離れると車窓から丹沢から富士山、奥秩父の山並みが眺められる。 いつも見ている方角とは逆方向のため今一つ山名同定が判りにくい。 電車が今市に近づくに従い、日光周辺の山並みが大きくなり、今日登る男体山も見えてくる。

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8時24分に東武日光駅へ到着し、乗客は我先にと改札を出て行く。 我々も直ぐに8時31分発の湯元行きバスに乗車する。 バスは紅葉盛りのいろは坂を登る。 中禅寺湖付近では晴れているが風に飛ばされた小雪が舞っている。 暫く中禅寺湖のバスターミナルでバスの時間調整がある。 9時25分、二荒山神社前へ到着する。 このバス停では、我々二人のほか若い夫婦らしい登山客2名も下車する。 山門が閉じられているので、駐車場の方から境内へ入る。 二荒山神社からの登山道は5月5日から10月25日までの間が開山で、それ以外の期間はこのルートからの入山が禁止となっている。 志津小屋からのルートは制限無いが、公共交通を使用しては入山できないので今回はこのルートを選んだ。 インターネットで過去の登山記録を調べて見ると期間外でも入山できると書いてあるので、神社前で登山準備をして社務所へ立ち寄る。 案の定、既に登山禁止であるとの文句を散々言われ、御まけに入山料一人500円を取られ頼みもしないお札を渡される。 9時46分、登山道へ続く山門を大きく右側より回りこみ、有刺鉄線をつけた杭を引き抜き登山道へ入る。
 
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道は暫く石の階段で、それを過ぎると笹と木立の中に付けられた幅広いのっぺりした山道となる。 暫くは老夫婦の登山者と一緒に歩くが、徐々に間隔が広がりついには後方に見えなくなった。 30分ほど登り続け汗が出始める頃になると、舗装された林道に出る。 林道に出たところには三合目との表示があり、ここから暫くは林道歩きとなる。 林道からは、眼下に中禅寺湖が木立の間から眺められる。 20分ほど林道を歩くと、突然四合目の石鳥居が現れる。 ここからは林道を離れいよいよ本格的登山道となる。 このあたりから所々登山道に雪が付き始める。 登山道の土が水に抉られ、土留めの丸太がほとんど崩れ、おまけに段差が大きく登りにくい。 10時50分、五合目の避難小屋へ到着し小休止をとる。 小休止していると若い男二人連れの登山者と、一緒にバスを降りた男女二人連れも到着する。 スタートにかなりの時間差があったにもかかわらず早い到着である。 さすがに若者は体力がある。 五合目を過ぎると今度は岩の重なり合ったガレ場の登山道となり、更に崩壊した登山道を迂回するため木の根の重なり合った急登となる。 迂回が終わると崩壊上部となり、6.5合目の表示が岩に示してある。 そこから少し登るとトタン板で周りを囲った七合目の小屋が現れ通過する。 このコースは神社から山頂へほぼ一直線に道が付いており、登るに従い傾斜がきつくなってくる。 気温が低く汗の出ない環境は良いが、若い登山者に挟まれ登っているのでペースが自然自然と速くなり、しんどい。 

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12時丁度に八合目の避難小屋へ到着し、小休止をとる。 小屋の中には滝尾神社の神棚が祭られている。 休むと直ぐに寒さが身に凍み込み始まるので、友人持参の温度計を見ると-3℃である。
 
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八合目からは徐々に傾斜が緩くなり、雪の量も増してくる。 木々に囲まれ深く抉れた夏道の脇を登り、九合目を過ぎると草木の無い富士山の登山道のような赤茶けた火山礫となり、風も強くなる。 12時53分、二つの鳥居を潜り、大和武の尊像の建つ山頂へ到着する。
 
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気温は-5℃で、風のため体感温度は-10℃を下回っているであろう。 早速、頂上避難小屋へ入る。 小屋には中年の登山者二名が食事の準備中で、我々は荷物をおいて直ぐに最高点へ向かう。 山頂は既に冬景色で、木々の枝についた海老の尻尾が5cm近く成長している。 生憎山頂部分にはガスがかかり遠望はあまり効かないが、時折ガスが切れ下界の方が見える。 山頂には奥の宮が置かれているが、既に厳重に扉が閉められている。
 
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最高点には避雷針の様な長さ3mほどの剣が埋め込まれている。 
視界も効かず寒いだけであるため、記念写真を撮り早々に小屋へ引き上げ、行動食を摂った後13時20分下山を開始する。 降り始めると、勢いがついてどんどんスピードが上がる。 八合目から山頂まで40分を要した登りを、僅か20分ほどで降り13時40分には八合目に着く。 八合目で衣服の調整をして直ぐに出発し、一気に五合目まで降り、14時22分に五合目の小屋で小休止をとる。 三合目からはスキーをしている感覚で斜面を一気に降る。 15時10分、二荒山神社に到着し初日の登山を完了する。

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計画より一時間ほど早く下山でき、15時28分発の湯元行き満員バスに乗車する。 16時20分、バス終点の湯元より一つ前のバス停で下車し、バス停前の湯乃家旅館へ到着する。 
夕食までの間温泉に入りのんびりする。 18時より今日の反省会を兼ね、酒を飲みながら夕食をとり、20時頃床に着く。


11/3
出発まで少し早いが、5時に床から抜け出す。 テレビで天気予報を見ながら日の出を待つ。 予報によると、寒気団は相変わらず南下し続け関東北部の山岳部の天候は最良とは云えないが、午前中はもちそうである。 もっとも奥日光山岳部では天候が悪化すれば雨ではなく雪である。 6時頃になるとようやく空も白み始め、我々も出発準備をする。 6時30分部屋を出て、旅館フロントで昨日頼んでおいた朝食と昼食のおにぎりを受け取り、6時36分に奥白根山へ向けて旅館を後にする。
 
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薄っすらと雪化粧した温泉街を通り抜け、スキー場のゲレンデ入り口に設置してある登山者カード入れに計画書を投函する。 道はゲレンデ内を通る未舗装の林道となり僅かな傾斜で登って行く。 宿から30分ほど歩くと林道の終点となる。 いよいよこれから本格的な登りとなる。 道は白根沢右岸側に張り出した尾根に付けられ、稜線までの標高差は500mである。 尾根への取り付き点は標高1670mだけあり、登山道には雪が着いている。 先ずは白根沢にかかる小さな堰堤を越し、沢沿いに少し進むと玉川大学の遭難慰霊碑が現れる。 慰霊碑の所を左に折れ少し登ると尾根の背に取り付く。 尾根上の道は急角度の傾斜となっている。 夏道が雪で覆われ、雪上のトレースはほとんど直登である。 木の根が絡み合い段差の高い石を乗り越え、歩くと云うより攀じ登ると云った方が適切である。 小休止をとるための安全な場所が無い。 7時42分、標高1830mの少し傾斜の緩くなった所で立ったまま小休止をとる。 2160mの稜線上まで標高差330mあまりを、更に一時間ほどかけて急坂を登り続けなければならない。

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傾斜が多少緩くなり始めると同時に稜線に出る。 8時39、分北風を避け日当たりの良い稜線の南側へ回り込み小休止とする。 旅館で準備してもらったお握り弁当はまだ暖かく美味しい。 稜線上は風が強いため、合羽の上着を着て、フードをかぶって行動を開始する。 ここから前白根山までは、ほとんど稜線上を歩くことになる。 赤標識が木の枝につけられ、トレースも確りしているため迷うことは無い。 所々、赤標識が地上から3m以上高い所に括り付けられているのを見る。 おそらく、その近くまで雪が積もるのであろう。
 
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9時22分に天狗平を通過する。 トレースはほぼ夏道に沿ってつけられているが、時々大きく夏道から離れ直線的な最短コースを通っている。
 
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前白根山の前衛峰まで来ると、奥白根山が見えるようになる。 ここから前白根山へは、森林限界を越え見晴らしの良いルートを少し降って登り返す。
 
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前白根山からは更に大きく奥白根山が、眼下には凍りついた五色沼が見える。 あいにく、奥白根山頂上部はガスに覆われ実際の高さが判らないが、登りの険しさを感じさせる。
 
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9時54分前白根山山頂で記念写真を撮り山頂を通過する。 コースは南向きとなり前白根山を降り、さらに僅かなピークを越えた鞍部で右に折れ、樹林の中をトラバース気味に降る。 稜線より標高差100mほど降ると避難小屋に出る。 10時25分、避難小屋の中で小休止をとる。 小屋の中は上下二段になっていて、毛布ややかん等が整然とおいてある。 行動食を摂っていると、単独登山者が相次いで二名小屋の中へ入ってくる。 内一名は我々が登って来る時にすれ違った者で、ガスに覆われた奥白根山登頂をあきらめ下山しようとしていたが、気変わりし戻って来たとの事であった。 20分ほど休み、風対策に合羽の上下を着け小屋を後にする。 暫くは緩斜面を進み、樹林の中を登り始める。 樹林が終わると傾斜は一気に急斜面となり、トレースは山頂へ向かって直登している。 所々雪が薄くなって凍りつき、ステップがなかなか切れない。 下を見ると鞍部まで一気に斜面が続いており、スリップすると最低でも大怪我間違いなしである。 斜面をトラバース気味に進む時には、否が応でも下が見え高度感から恐怖心が沸いてくる。 登れども登れども急傾斜は続く。 前を歩く単独登山者は頭の上にいるようである。

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登りにくたびれ飽きてくるころ、やっと頂上へ続く台地状の所へ出る。 台地状の所を進むと祠がある。 ガスが薄くなってくると、一度降った先に最高点である山頂が現れる。 最高点からこちらへ向かって二パーティ6名が下山してくる。 彼らは、丸沼方面より登って来た様である。 11時45分、祠の所へザックを置き、アイゼンを着けカメラを携行して最高点へ向かう。 最高点はさほど広くなく、5人も乗れば満員となる。 ガスが更に薄くなり下界が眺められるようになる。 気温は-3℃程度であるが、風のため体感温度は-10℃くらいである。 山頂の岩は凍りつき、岩からも海老の尻尾が成長している。 さながら厳冬期の山である。 二人で記念写真を撮って、直ぐに荷物をデポした所へ戻る。 富士山が丹沢の向こう側にぼんやりと眺められる。 いつもは遠望を楽しむが、今回は奥白根山に続く雪の着いた冬の峰峰を眺めていた方が楽しい。 20分ほど山頂で景色を楽しんだ後、下山を開始する。 登りはほぼ直登したが、下山は先行する登山者のトレースを使用し、夏道伝いに降る。 しかし、途中で先行する登山者に追いつき、登ってきた直登ルートを真直ぐに降る。 我々はアイゼンをつけているので、安心してスピードを上げて降れる。 登りは一時間近くかかったが、40分程度で避難小屋へ着いてしまう。 小屋の前でアイゼンを外し、小屋で小休止をとる。 腹へ行動食の補給を完了し、13時5分下山を再開する。 計画では、奥白根山より弥陀ガ池、五色山、国境平を経由して湯元へ下山する予定であったが、トレースの確認が出来ない為、登りのルートを使用して下山することとした。 

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小屋の裏手より樹林帯をトラバース気味に登ると20分ほどで稜線へ出る。 稜線をのんびり歩き前白根山へ登り返す。 13時40分、前白根山山頂を通過する。 時々振り返り、奥白根山を名残惜しむ。
 
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16時30分までには下山しないと暗くなり始めるため、先を急ぐ。 前白根山を一度降り、標高差30m程度のピークを過ぎると道は樹林帯に入り、14時20分に稜線上を離れる。 稜線を離れると道は急角度で下り始める。 登りで苦労しただけあり、恐ろしく急な角度で足場も極端に悪い。 ストックをフルに使いながらの降りであるが、半分ほど降った所でアイゼンを着ける。 アイゼンを着けると下降が楽になる。 15時30分、一気に降り切り湯元スキー場の林道終点へ到着する。 ここでアイゼンを外し小休止した後、宿へ向かう。 林道途中から雪が降り始め、急いで林道を進む。 15時58分、宿に到着する。 到着後、部屋でストレッチ運動を各自で行う。 久しぶりにロングランでハードな山行であり、足の筋肉が張っている。 ストレッチ後、先ずはビールで乾杯する。 今日の山で入山を確認できた登山者は、我々も含め20名のみ。 これからは本格的な冬山となるので、入山者はもっと少なくなるであろう。 17時より入浴し、18時から夕食を食べる。 明日は山行が無いため、今夜は酒でも浴びるように飲もうと思っていたが、疲れの為20時には寝てしまった。


11/4 
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 二日も山に入っていると自然に朝が早くなってくる。 日もまだ出ていない4時には起きてしまう。 各自朝風呂へ入る。 6時過ぎに日の出となり、湯ノ湖周辺へ散歩に出かける。 気温が低いため湖面より蒸気が立ち上っている。 7時30分朝食を摂る。 予定では10時過ぎのバスで帰る予定であったが、泊り客の話を聞いていると、昨日は道路がかなり渋滞したとの事であるため、予定を変更し湯元8時29分発のバスで帰ることにする。 宿の前にもバス停があるが、確実に着席できるよう8時に宿を後にし、300mほど離れた終点駅の湯元まで歩く。 8時29分発のバスにはトップで乗車できる。 発車時間にはバスは満員となり、次のバス停で乗客の積み残しが出る始末である。 運転手は無線で臨時バスの発車を要請し、直ぐに臨時バスが後を追ってきた。 バスはいろは坂を下る際には、安全確保のため乗客は全員着席する。 いろは坂の紅葉は今が見頃で、乗客はカメラのシャッターを切るのに忙しい。
 
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東武日光には9時53分に到着し、直ぐに特急券を購入する。 午後の特急は全て満席であるが、午前中はまだ空き席がある。 10時23分発の「きぬ110号」の切符が入手できる。 電車出発までお土産を買い、東京へ向かう電車内で反省会を行う。 北千住には12時2分に到着し、直ぐに地下鉄千代田線へ乗り換え12時33分表参道駅で解散する。
 
 
費用
電車代(新百合ヶ丘→東武日光)       @¥1、820
バス代(東武日光→二荒山神社前)      @¥1、100
入山料                         @¥500
バス代(二荒山神社前→湯元)           @¥800
旅館代(2泊4食1弁当、ビール、お酒込み)@¥26,090
バス代(湯元→東武日光)            @¥1,650
電車代(東武日光→表参道、含特急券)   @¥2,850

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