7月19日に山仲間と久々に槍ヶ岳の穂先まで行ってきました

2003年7月19日に山仲間と久々に槍ヶ岳の穂先まで行ってきました。
北アルプスの槍ヶ岳は、山を始めた者が直ぐに行きたがる山で、登山の象徴的な山である。 しかし、いつものメンバーとでは10年間一度も足を向けたことが無い。 百名山登頂を達成した長老山仲間が、山頂での写真が無いとの事より写真を撮りに行く事を理由に初めて槍ヶ岳への山行を計画した。 計画は、上高地から行って来いで、余裕のある二泊三日とした。
 
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実施日:2003.07.19(土)~21(月)

参加者:4名

天候 :7/19 曇り時々雨
     7/20 曇りのち雨
     7/21 雨のち曇り

コース:
7/19
小田急線新百合ヶ丘上りホーム集合→(新宿経由)→東京駅長野新幹線車内2次集合→(長野経由)→松本→(タクシー)→上高地→明神池→徳沢園→横尾→一ノ俣→槍沢ロッジ
7/20
槍沢ロッジ→水俣乗越分岐→殺生ヒュッテ→槍岳山荘→槍ヶ岳→槍岳山荘→殺生ヒュッテ→水俣乗越分岐→槍沢ロッジ
7/21
槍沢ロッジ→一ノ俣→横尾→徳沢園→明神池→上高地→(タクシー)→坂巻温泉→(タクシー)→松本→(八王子経由)→町田駅解散

山行内容
7/19
朝5時に小田急線駅ホームで長老山仲間と合流し、東京駅へ向かう。 北アルプスへは、八王子を経由して中央線で松本へ向かうのが一般的であるが、早朝川崎発で中央線を使うと松本到着が9時35分となってしまい、行動時間に余裕がなくなる。 そこで、コストはかかるが長野新幹線を利用し、長野から篠ノ井線経由で松本へ向かうと30分の余裕ができる。 6時10分に東京駅長野新幹線ホームに到着し、「あさま501号」車内で待っていると残りの山仲間2名が乗り込んで来る。 定刻の6時24分に新幹線は出発し、長野へ向かう。 長野では6分間の待ち合わせで、長野発名古屋行き特急「しなの4号」へ乗り継ぐ。 9時に松本へ到着するや、駅前のタクシーへ乗り込み上高地へ向かう。 夜行電車で松本まで来て、早朝タクシーで上高地へ向かう時より道路が込んでいるが、運転手の計らいで裏道を抜け時間を短縮する。 時折、小雨が車のフロントガラスを濡らし、憂鬱な気分にさせる。 交互通行の釜トンネル入口では7分ほど待たされる。 昨年、奥穂高岳へ行った時には気がつかなかったが、釜トンネルの横に新しいトンネルを掘っていて、既にその一部が利用可能となっていた。 
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10時20分、ほぼ予定通りに上高地のバスターミナルへ到着する。 個人タクシーの運転手は、「帰りも使ってくれ」と云いながら運賃を負けてくれる。 バスターミナルで登山計画書を提出しロングスパッツを着け、10時37分に上高地バスターミナルから河童橋へ向かう観光客に混じって歩き出す。 今日の宿泊場所の槍沢ロッジまでは、距離にして16Km強で標準時間5時間、休憩を入れると5時間30分はかかる。 三連休のため早く着かねば良い寝床が確保できないため、少しスピードを上げて歩く事にする。 晴れていれば穂高が見えるのであるが、ガスが低くどんよりと垂れ込めている。 明神池には11時16分に到着し、小休止をとる。 ここまでは大勢の観光客も来る。 ガスに山が隠れ何も見えないのに、何で来るのかと思いつつ明神池を後にする。 11時58分に徳沢園に到着し、トイレ休憩をとる。 徳沢園は多くのキャンパーで賑わっているが、この天気では楽しみも半減であろう。 ここから先は、登山者の世界で、林道を歩く人数が一気に減少する。 
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涸沢方面と槍沢方面の分岐である横尾には、12時50分に到着する。 晴れていれば横尾橋越しに望む屏風ノ頭は雄大であるが、ここもガスで全く見えない。 登山者はここから二手に分かれ穂高と槍に進む。 横尾を過ぎると広い林道は直ぐに無くなり登山道が始まる。 13時45分、一ノ俣にかかる橋を通過し、さらに二ノ俣の橋を渡り終えると徐々に傾斜が出てきて山らしくなる。 轟々と雪解け水の流れる槍沢に沿って樹林帯の中を登り、14時03分に槍沢ロッジの小さな水力発電設備のある所で小休止をとる。 小休止のついでに、スパッツに付いた泥を洗い落とす。 
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ここからほんの少し歩き、14時21分に槍沢ロッジに到着する。 早速、宿泊の手続きを済ませ、寝床へ荷物を持ち上げる。 今日の宿泊者は、定員130名の小屋へ350名が泊まるとの事であり、一畳に3名である。 いざとなったら、廊下か玄関のホールで寝ればよいと諦め外へ出て先ずは生ビールを飲む。 予定より大幅に早く着き、のんびりとする。 金岡さんは体力回復と夜の寝不足解消のために、お昼寝をとる。 夕食は二回目の17時30分で慌ただしく摂り、寝床へ戻ると同じ寝床の女性4名が狭いと云って何処かへ移りスペースの余裕ができていた。 おかげで少し楽に横になれる。 明日も天気があまり良くならない様なので、早立ちし槍ヶ岳山頂を登ったらここまで降りる事を考え4時発とし、19時には就寝する。

7/20
 3時には起床し、荷物と靴を持って玄関へ出る。 この時間に起きてくる登山者は少ない。 外は曇り、いつ雨が降り出すかわからない。 トイレを済ませ、弁当の朝飯を食べ、雨具のズボンとスパッツを着け4時に小屋を後にする。 外はまだ暗く、キャップランプを灯して歩く。 単独の女性が後ろを付いて来るので道を譲ろうとするが、「不安なので後を付いて行く」と云い最初の小休止まで付いて来る。 小屋から少し登ると針葉樹林帯を外れる。 30分も歩くとあたりは明るくなり始め、キャップランプの灯を消す。 
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槍沢の左岸沿いに徐々に高度を稼ぎ、5時丁度に水俣乗越分岐を少し過ぎたところで小休止をとる。 槍沢にはまだ大量の雪渓が残っていて、先行する登山者が雪渓上に引かれた紅ガラに沿って登っているのが眺められる。 思っていたより雪が残っている。 昨年の11月に殺生ヒュッテの従業員3名が遭難し未だ発見されていないが、おそらくその雪渓の中に埋まっているのであろう。 再出発し10分も歩くと直ぐに雪渓の突端へ到着し、雪渓上の登りが始まる。 朝早いため雪はしまっているが、ステップが切られアイゼン無しでも楽に登れる。 

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二つ目の雪渓を登りガレ場にでると天狗原分岐となり、6時05分にここで小休止をとる。 気温が低く登っていても汗をかかないばかりか、むしろ寒いくらいで、雨具の上着を着込む。 ここから坊主岩小屋の下部までの間はカール地形の急な部分となる。 岩と小さな雪渓が交互に出て来る。 このあたりまで来ると肩の小屋を早朝発った下山者とすれ違うようになる。 ガレ場ではルートが複数あり擦れ違いに困らないが、雪渓の上では登り降りが一本のトレースを共用しているため、たびたび渋滞が起こる。 雪渓上の歩行経験の少ない登山者が多く、トレースから外れるのを怖がり、道を譲ろうとしない。 これでは滑落事故が起きても当然に思う。 6時45分、標高2475mの坊主岩小屋下部へ向かう登りルートと降りルートの分岐点にて早めの小休止をとる。 
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急登の岩場を上り詰めた7時24分に、東鎌尾根のヒュッテ大槍へ向かう道と殺生ヒュッテへの道の分岐である坊主岩小屋下部に到着する。 ここまで登れば暫くは、急登はなくなる。 高度を稼ぐにつれ、ガスが濃くなり視界は150m程度となる。 8時08分、殺生ヒュッテの幕営地下部で小休止をとる。 ヒュッテの建物がガスに見え隠れする。 


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殺生ヒュッテから上に登ると、肩の小屋へ向かう最後の急登が待ち受けている。 大きな九十九折の登りが始まり、標高3000mを越えたあたりで8時55分に一本とる。 9時15分、肩の小屋へ到着し、槍ヶ岳の山頂アタックの準備をする。 





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小屋からは山頂がガスで全く見えない。 9時30分、荷物を小屋の前にデポして山頂へ向かう。 山頂へのルートに取り付くといきなり急な岩場が始まる。 途中から登りと降りのルートが分かれる。 三点確保で慎重に通過する。 梯子を数箇所登り、最後に長い梯子を登り切ると狭い山頂へでる。 










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山頂到着は9時55分。 折角、山頂へ登ってきたがガスで遠望は全く利かない。 やる事はただ一つで、祠の前で登頂証拠の記念写真を取るだけである。 写真を撮っている間も続々と登山者が登ってくる。 周囲が見えないので山頂滞在5分ほどで直ぐに下山を開始する。 下山用の梯子を降りるのに暫く順番待ちをする。 上から見ると梯子はほぼ垂直に見え、高度感がある。 前を行く登山者が下山に手間取り渋滞が始まる。 さらに登りの登山者との擦れ違いも重なる。 最盛期では往復に2時間近くかかるのも、うなずける。 ほぼ降り切った頃に雨が降り出す。 肩の小屋へ10時30分に到着した頃には本降りとなり、休む間もなく下山を開始する。 予定では肩の小屋へ宿泊を計画したが、登頂完了の時間も早く、翌日の上高地までの時間を短縮するため一気に槍沢ロッジまで降ることにする。 降りは快調に飛ばし、殺生ヒュッテ近くで11時01分に小休止をとり、その後ノンストップで槍沢ロッジまで降りる。 槍沢ロッジ到着は13時丁度。 その頃になると雨も小降りとなる。 前日より空いていると云われたが、一部屋一万円の追加料金を払い個室を頼む。 個室は八畳ほどで広く全員満足する。 荷物を部屋へ置いて、玄関脇のテーブルで乾杯する。 14時少し過ぎ、一通り落ち着いたところで風呂へ入り、部屋で昼寝をする。 16時頃には雨が止み、外のベンチで再度ビールを飲む。 17時に夕食を摂り、18時過ぎには床へ着く。

8/21
 朝食は5時からであるが、4時には起床する。 個室で両手両足を大の字に広げ、熟睡ができた。 外は雨が音を発てて降っている。 下山の荷造りを完了し朝食を摂りに食堂へ行こうとした時、食券が無いのに気付く。 結局、食券は見つからなかったが、無事5時からの朝食に有りつける。 5時43分、雨具のズボンとスッパツを着け、傘をさしてロッジを後に下山を開始する。 一ノ俣までの間、前をゆっくり歩く単独の登山者がなかなか道を譲ってくれない。 かなりの間後ろを付いていたが、一ノ俣手前で強引に追い越す。 一ノ俣を通過し一気に降り、6時51分には横尾へ到着する。 少し休んでハイスピードの下山を続け、7時37分に徳沢園へ到着する。 徳沢園より電話で帰りのタクシー予約をするが繋がらない。 8時24分、明神池より再度タクシーの予約を行い、無事に予約が完了する。 9時10分、終着点の上高地バスターミナルへ到着する。 
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雨具を脱ぎ、荷物の整理を行いタクシーの来るのを待つ。 9時50分に予約したタクシーが到着し、一路温泉へ向かう。 新装された中の湯温泉へ行くが風呂は12時からとの事で諦め、坂巻温泉へ向かう。 坂巻温泉も露天風呂は入れるが内風呂は11時からとなっていたが、とりあえず露天風呂へ入る。 露天風呂へ入っている間に内風呂へも入れるようになり移る。 一時間ほど湯に浸かり、外へ出ると雨はあがり青空まで見え始めている。 11時20分に松本へ向かう。 松本到着は12時23分でタクシー代を負けてくれる。 松本ではいつもの豚カツ屋「蓮華」へ入り、先ずは生ビールで乾杯する。 一時間ほどで小宴会と昼食を済ませ、駅へ向かう。 丁度、13時58分発の臨時特急があったので自由席へ飛び乗り、帰途へつく。 16時40分、横浜線町田駅で解散する。


費用
電車代(新宿→長野経由→松本)@¥9、850
タクシー代@¥14、000
槍沢ロッジ(一泊二食弁当)@¥9、500
槍沢ロッジ(一泊二食個室)@¥12、000
坂巻温泉@¥500
タクシー@¥12、000
電車代(松本→八王子経由→町田)@¥5、670

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