ハルビン氷祭りツアー(市内観光編)

大連の友人がハルビン氷祭りツアーに行って、その報告を送ってくれました。 今回はその第二段の市内観光編です。 氷祭りは未だ未だお預け? (写真をクリックすると拡大します)
大連から9時間半の夜行寝台でハルビンに到着。初めてのマイナス20度にたじろぎながらも、まずはホテルにチェックインしてからお楽しみ観光の始まりです。色々な人から寒い寒いと聞いていますので、全身内側をヒートテックで固め、タートルネックのフリース、2重ダウンのコートを着込み、内側がモカモカしたブーツで出掛けます。さて、まずはハルビンのご紹介を簡単に。ハルビンは黒竜江省の省都ですが19世紀末まで松花江という河岸の小さな漁村だったそうです。1896年、清朝の欽差大臣・李鴻章は吉林・黒龍江両省でのロシア鉄道建設権譲渡の「中ロ密約」を交わし、東清鉄道の中心地として発展しながらロシア街となっていきます。20世紀初頭にはロシア、イギリス、日本等が総領事館を設置するほどの国際都市となり、様々な欧風様式建築が建てられ今も数多くが残っています。総人口は約1000万人、市中心部北側を松花江という漁業にうってつけの河が流れ、冬に凍結する河水を切り出して氷祭りに使うそうです。農業・漁業(淡水)・鉱工業が発展しており、これら産業は日本ともかなりの交易が成されているとのこと。また南方航空の北部本社の所在地でもあります。 

画像
まず、ハルビン駅からホテルに直行、着替えを済ませて観光に出掛けます。ホテルは新凱莱花園酒店という松花江に沿ったところ、繁華街である中央大街の北端にあり、観光には便利なところなようです。この辺一帯には観光ホテルが集まっているそうです。 

画像
最初の見学は、ホテル前の松花江(川)の河岸にある斯大林(スターリン)公園の中の「防洪記念塔」です。なんでも1958年に建てられた記念塔とかで、1956年にハルピンで起きた異常な大洪水を全市民が一致団結して治めた功績を記念したものだそうです。洪水は塔の台座の下辺り(海抜160mと記念碑に書いてあった)まで上がってきたようです。 

画像
そのまま「斯大林(スターリン)公園」を歩きました。松花江の堤防を整備して作られた東西2キロ、幅50メートルの細長い公園で、上述の松花江洪水に常に悩まされた市民が50キロに及ぶ堤防工事を行い、この地に記念の意を込めてポプラや柳を植えて公園を作ったそうです。 

画像
ポプラ並木がとても美しい。夏に来れば緑の葉が茂り、また違う景観なのでしょう。そう言えば、ハルビンは雪が少ないと言われますが、今年は中国全土で100年に1度の厳冬到来のためか、降雪が多く、街中が白くなっていました。

画像
これは単なる休憩所らしいのですが、100年以上前に建てられた、日本人の設計によるロシア風建築とのこと。 

画像
松花江(川)の風景です。全部、凍っています。スターリン公園周辺は氷上遊園地になっていました。左の方に遊園地がありますが、覆いで隠され中まで見ることが出来ませんでした。また右の方に薄く影のような橋が見えます。鉄道の橋です。これを進んでいくと終点はモスクワだそうです。 

画像
凍った河で、独楽回しをしている老人が居ました。ドングリのような金属製のコマです。廻し方は、鞭のようなものでドングリの下をピシャッとはたき廻しているようです。コマもブ~ンっと唸りながら廻っています。 

画像
スターリン公園に作られた氷上遊園地の入口です。ウハ!氷で出来ています。なんでも氷!冬の間だけの営業なんでしょう。スケート、スキー(人口雪)など、氷を応用した遊びが色々出来るようです。 

画像
さて、ここからはハルビンの繁華街「中央大街」です。Wikipediaによれば、ハルビンを代表する歴史的な大通り、ロシア語でキタイスカヤと呼ばれ、昔は中国人街。全長1450m。ロシア統治時代の建築物が数多く残され「東方のパリ」とも称される西洋風の街並みが一直線に松花江に向かい、南は経緯街(十字街)から北は松花江防洪記念塔まで。欧州風建築物の数は71棟。花崗岩の石畳道は1924年に建設され、現在は歩行者天国となり、今の中国の都市の通りの手本となった、ということです。 

画像
本当に欧風建築が両側に並んでいます。でもこの道の狭さでは車の往来は無理なような、、、歩行者天国にするしか無いでしょうね。と、考えてみれば上海の南京東路も完全な歩行者天国になりましたっけ。 

画像
「モルデン」とか「マーテン」とか言われるロシアホテルです。ロシア料理は高級(=お値段高い)ですが、ここで食すのが一般的なのだそうです。大連人に日本食という関係は、ハルビン人にとってはロシア料理なようです。

画像
これはとても珍しく有名だそうでバロック式建築、今は新華書店ですが、ロシア時代は松浦洋行という日本人貿易商のものだったそうです。 

画像
これも日本人貿易商・万国洋行の建物だそうです。コの字をした趣有る建物です。 

画像
中央大街は石畳の道路です。石畳というのは長持ちするそうですが、メンテは出来ず、その時は全部張り替えになるそうです。 

画像
ビンタンフールーという、果物を串に刺して水飴でコーティングしたお菓子です。娘が苺を買ったのでひとつ貰ったら、苺は新鮮生でしたが、この気温ですから当然、中まで凍っていてまるで苺シャーベットを食している感じでした。でもウマイっす!お値段は5元(苺は高い)ちなみに左の赤黒い粒なのが中国では一般的な山査子(さんざし)で2元です。 

画像
嫌なもの?を発見してしまいました。「大連商場」の看板が。大連の国営デパートで今や商い量は中国でも第4位、中国企業で見れば第1位の総合小売商。ハルビンまで来ているとは、侮りがたし「大連商場」! 

画像
今日の午前中の目玉である「聖索菲亜大教堂(聖ソフィア大聖堂)」です。ロシア建築で1907年ロシア軍用教会として建設、その後の拡張工事を経て1932年に現在の姿になったそうです。今は観光建築館として観光名所になっているようです。 

画像
中に入ってみました。荘厳の一言。あちこち剥げ落ちていますが、これがまた歴史を確りと感じさせてくれる良い感じです。でも修復するには相当な労力が要りそうですね。

画像
聖堂の頂上を見上げると、円形ドームには立派なシャンデリア?が下がっています。

画像
聖堂内部には、ハルビンの歴史が細かく展示されています。ほんの30分の見学時間だったので、全部見ることが出来ず残念。ハルビンの歴史には良い勉強になりそうです。 

画像
これは珍しい文献だそうで。「ハルビン」の由来は諸説有るそうですが、ここでは「満族語」が由来であると紹介していました。満州族の文字は梵語やイスラム語にも似たようなこんな感じなのですね。 

画像
ロシア時代のジオラマが展示されていました。奥の方がハルビン駅、手前に向かって紅軍街です。前回の列車の旅編でご紹介した一番最後の写真が、これと反対側の駅から見た写真となります。 

画像
これは聖ソフィア大聖堂のあるソフィア広場。新築に見える建物は全部、当時のロシア様式のものだとか。 

画像
教会の外側の壁面では鳩が休憩しています。しかしマジックショーに出てくるような真っ白な鳩が多いですね。多分、誰かが飼っている鳩なんでしょう?(でなければ、みんな喰われちまっています)。 

画像
気づけば、観光地とか人が集まるところに必ず居たミニの移動交番。こんな小さなタイヤで自走するのか?一応ナンバー付いているので、運転して移動出来るのでしょう。 

画像
ハルビンの街並みの一部です。これは松花江沿岸のホテルやマンション群。ハルビンもどんどん再開発され、新しいビルが立ち並んでいくそうです。今回はハルビン駅の北側ばかりなので、本当の商業やオフィス区域を見られないのが残念。今回は市内観光編でした。次に本命の氷祭りを報告します。


ハルビン、こうして観光地ばかりながら回ってみると、ロシア時代の名残が多々あり「いいな~」と思ってしまう。前回には「こんな所に住めるか?」とか感じたものの、これなら住んでも良いかな?とか思い始めて、、、イヤイヤ、勘違いしてはいけない。ほんの狭い綺麗なところだけを見てそう思ってはいけない。もっと他の場所も見てみたいと思う。今度は夏場に来て、観光地の違う顔を見ながらも人民の生活に触れるられる所にも行ってみたいと思う。日本企業のトップは大連辺りに来ると殆どが観光気分で眺め、高い評価を与えながら帰国する中国音痴が多いようだ。もっと裏側まで見ないといけないがそんな機会は無いのだろう。
 ふと思った。ハルビンのロシア時代の建築物はいつまで保持されるのだろう。大連では酷い話になっている。満州時代の日本家屋が多々あり、大連市は一部を保護文化財にしていた筈なのに最近、どんどん取り壊しを始めている。聞けば建築基準法に適合しない、マル適に合わないなど安全面での理由らしい。保護文化財指定しておきながら何故?(指定したからには金を掛けて維持するのが当然だが)どうやら再開発の土地確保の為に壊しており(日本家屋の土地は大きくかなりの大連市民が居住している)文化部の管轄の筈が、公安やら消防やらが出しゃばってきて不動産関連と結託、勝手に取り壊しを決めたらしい。いづれにしろお上がやっていることには間違いない。文化よりもやはり銭なんだと言うことは明白だ。そして、これと同じ事がハルビンでもやがては起きるのではないか、と危惧することが思い過ごしなら良いことなのだが。 

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント