万能型の携帯電話用電池充電器に関するレポート

こんどは大連の友人が万能型の携帯電話用電池充電器に関するレポートを送ってくれました。 日本国内でも時々出回っているようですが、如何なものなのでしょうか?  (写真をクリックすると拡大します)
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知り合いから便利なもの?を貰いました。万能型携帯電話電池充電器です。これが充電器!?手のひら半分も無いサイズなので、携帯するには良い大きさです。見た目には目盛や端子があり何かの測定器です。後ろにはLEDが3個、テスト、充電中、充電完了の表示をするようです。 

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裏側です。ポップアップ?するコンセント差し込みがあります。 

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透明なクリップを開いて横から見たところです。なにやら端子が2本あります。

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こうやって使うようです。電池の端子の幅に針端子の間隔を合わせ、透明なクリップを開いて挟み込みます。 

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針端子にしっかり接触させて、クリップでしっかり挟みます。 

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さて裏側に仕様が書いてありました。220V専用とあるので、日本では使えませんね。出力は4.2V/300mAなので、あまり強力ではなさそう(普通は5V/700mAとか)。充電時間はかなり掛かりそう。深センで作っているようです。やはり電源生産基地は深センですね。 

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中を開けてみました。ネジ1個で開きます。見た瞬間、アリャ?ですね。赤くて小っちゃなトランスが印象的。 

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半導体は2個ありましたが、いづれもシグナルトランジスタ。ひとつが往年の名器8550(公称出力1Aですが、実効値は700mAしかありません)。 

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もうひとつが、中国ではお馴染み、旧MOTOROLAのパクリ品、13001(公称700mA、実効値450mA)。 

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黒いポッティング基板がありましたが、これは充電制御用コントローラでしょう。

これは、コンパクトで意外と便利そうです。クリップのバネもしっかりしていて、挟み込んだ電池も簡単には外れそうにない。どんな電池でも端子を自由に合わせられるので、これは将にアイディア商品です。さすが中国!ですね~。回路も非常にシンプルで、安価部品だけで構成されている。充電チェックや完了の表示もする。赤い小型のトランスを採用するなんて見えないところにも気を遣っている。機構部位は設計者の拘りが随所に見られます。ちゃっちい感じではなく、必要最小限に強度を維持しています。今度の中国内の出張に持って行こう~!! 

・・・って私は単純に喜ぶわけにはいきません。こんなもの(そう、こんなもの、です)危なかっしくて使う気にもなりません。先月、中国の品質管理局が声明を出しました。最近、携帯電話電池の充電で事故(発火)が多発している、社各各様に充電器を作っているが、皆似たようなものであり、規格を統一すべきだ、というようなものです。日本なら発火しようものなら、電話機本体、充電器、電池が即座にやり玉に挙がりますが、中国では日常茶飯事。電池も充電器も電話機本体ですら偽物が横行している昨今、価格も安いから、仕方ねぇ、というのが通り筋。とはいえ、こういう分野はちょっとでも知識がある人なら誰でも参入できる産業領域。安全確保はギリギリに(って何が基準?)アイディア込めて安価で提供する競争が繰り広げられています。ちなみにこれは普通に買うと20元(300円)くらいだそうです。写真から分かる原価はせいぜい5元(75円)もしないでしょう。例えば1回こっきりの10万個ロットを中国中の小売りにばらまくだけでも、メーカは1個5元利益載せれば、50万元(750万円)の儲けになります。これは、止められない止まらない~、かっぱえびせん!・・ですね。

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この記事へのコメント

なれないせいかコメントしかたがさっぱり分からん
2010年01月24日 09:58
充電器面白い。整流後のアルミ電解が220μなので電源は50/60Hzのままらしいがトランスがこの大きさとは驚き。1次巻線は少なくて励磁電流はかなり大きそう。トランス周辺には電流ヒューズも温度ヒューズもないみたいで発火事故が心配。何をセンスして充電完了とするのか興味あり。de JA0DW