6月23日に二泊三日で朝日岳と月山を登ってきました

2006年6月23日から二泊三日で朝日岳と月山を登ってきました。
今年の年間計画には当初朝日岳と月山はなかったが、文献を読んでいる内に行きたくなり6月に計画の一部を入れ替えた。 アクセスを色々検討したが、自宅から自家用車で行くのが一番安くなり、現地での移動が効率的なことより、友人の高効率燃費車で行く事となった。
 
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朝日岳も月山も登山道脇は高山植物が咲いていた。


実施日:2006.06.23(金)~25(日)

参加者:2名

天候 :6/23曇り時々雨
     6/24曇り後晴れ
     6/25晴れ

コース:
6/23
私の自宅集合→(東名川崎IC、首都高速、東北道、山形道経由)→寒河江IC→左沢民族資料館→神通峡→古寺鉱泉(朝陽館)
6/24
古寺鉱泉(朝陽館)→古寺山→小朝日岳→大朝日岳→小朝日岳→古寺山→古寺鉱泉(朝陽館)→(車で姥沢へ移動)→姥沢駐車場(姥沢小屋)
6/25
姥沢小屋→(リフト)→リフト上駅→姥ヶ岳→月山→リフト上駅→(リフト)→姥沢駐車場→(山形道、東北道、首都高速、第三京浜経由)→港北IC→友人邸解散


山行内容
6/23
4時55分に友人は、私の自宅まで迎えに来て新型プリウスで出発する。 曇り気味の空の下、明日以降の現地天気予報を信じて5時08分に東名川崎ICから高速道路へ入り、首都高速を経由して東北自動車道へと順調に侵入する。 都心部の渋滞を避けるために朝早く出発したので、車のナビケーションシステムは到着予想時間を11時30分と表示している。 途中、蓮田SAで5時57分にガスチャージを行い、8時09分に安達太良SA、9時46分に山形蔵王PAで休憩と運転交代を行いながら走り続ける。 このままでは古寺鉱泉に早く着き過ぎるので、10時07分に寒河江PAに立ち寄る。 ここで高速から一般道におりる。 それでも時間が有り余るので、左沢民族資料館に立ち寄り、300年前に造られた古民家とその当時の道具を見学する。 さらに11時45分に大江町の蕎麦屋「山せみ」で昼食を摂り、神通峡へも立ち寄るが、雨が降りだし殆ど歩かず古寺鉱泉へ向かう。
 
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13時24分、古寺鉱泉の駐車場に到着し、翌日の登山に不要な荷物を車中にデポする。 駐車場から古寺川に沿って200mほど歩いた宿泊場所の朝陽館へは13時40分に着く。 夕食まで時間があるので、風呂に入ったり酒を飲んだりして時間を潰し、18時より夕食が始まる。 岩魚の刺身と、山菜料理でとてもヘルシーである。 翌日の朝食代わりの弁当を頼み、精算を終らせ20時には床へ着く。


6/24
3時10分には起床し、前日小屋に頼んでおいた朝食の握り飯を一つ食べる。 3時30分を過ぎると谷間から見える空が薄っすらと明るくなり始める。 3時46分、装備を整えキャップランプを灯して小屋を出発する。 登山道は朝陽館脇の古寺川に沿って付けられ、直ぐに登りが始まる。 樹林の中の大きく九十九になった標高差100mほどを20分で登り切ると、尾根上のブナに囲まれた登山道となる。 この辺りまで登ると周囲も一段と明るくなり、キャップランプの灯を消しても歩けるようになる。 尾根上の登山道は、暫く傾斜も緩く歩きやすい。 歩き始めて30分ほどすると、4mほど先の登山道脇の笹薮がガサガサと大きな音を立てて揺れる。 かなり大きな動物が歩いているようである。 よく見ると黒い大きな塊が登山道へ出ようとしている。 先頭を歩いている私は「やばい」と声を出すと黒い大きな塊の動きが止まる。 友人から「何だ?」と聞かれ、「熊」と応える。 二人とも一瞬固まってしまう。 まだ熊と面と向かって対峙したわけではないので、ストックを叩き鳴らし、「ヘイホー」と声を出すと熊は向きを変えて登山道から遠ざかって行く。 もう駄目かと思ったが、熊との交渉が成立し無事に別れる事が出来た。 早く、この熊の領域から離れようと、友人の持って来た笛を吹きながら足早にドンドン登って行く。 4時40分、標高1100mあたりの傾斜が更に緩んだ所で5分ほどの小休止をとり、水を飲む。 スピードを上げて登ったため、汗が止め処も無く出る。 小休止を取った所から少し歩いた5時丁度に、一服清水に到着する。 清水前の登山道の水溜りには、蛙の卵が気持ち悪いくらい産み付けられている。 これから先は行動時間が長いので、ここで飲んだ分の水を補給し直ぐに出発する。 

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稜線に近づくと、残雪でまだら模様になった古寺山への山並が見渡せるようになる。 5時12分、稜線上のハナヌキ峰の分岐を通過する。 分岐を過ぎると直ぐに古寺山への登りが始まり、登山道にもチラホラ残雪が現れるようになる。 思い出したように時々風が吹き抜け、気持ちが良い。 5時59分、登山道の前が開け古寺山の山頂に到着する。 山頂で15分ほどの小休止をとり行動食を口に運ぶ。 山頂から小朝日岳が稜線の続きに立ち塞がり、その右手に残雪が多く残った大朝日岳がガスに包まれている。

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小朝日岳の中腹にはトラバースルートが見えるが、途中に急傾斜で大きな残雪上をトラバースするルートとなっている。 
転倒したら一気に谷底まで滑落間違えなしである。 アイゼンを着けていても、ピッケルを持っていないので怖くてトラバースできそうもない。 まあ、様子を見ながら進もうと決める。 小休止の後、古寺山から小さなピークを越え標高差30mほど降ると暫く比較的平坦な登山道となる。 

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ほぼ森林限界の登山道脇にヒメサユリの花が一輪咲いている。 よく見ると、登山道脇には蕾を付けたヒメサユリが延々と続いている。 その内に登山道脇には大きな残雪が現れるようになり、終には残雪の上を歩くようになる。 小朝日岳への登りは意外と急傾斜でスタンスも高くなる。 二箇所ほど残雪上を通過し、トラバースルートはどこかと探しながら登っていると、何時の間にか小朝日岳の頂上に到着する。 6時42分、小朝日岳頂上で小休止をとる。 頂上から大朝日岳へのルートは90度右に曲がっている。 相変わらず大朝日岳はガスに包まれ山頂は眺められない。 10分ほど休んだ後、大朝日岳へ向う。 小朝日岳の比較的傾斜の緩い頂上部を通過すると、急な降りが始まる。 何処まで降りるのかと思うほど、ドンドン高度を下げてゆく。 おまけにこのルートは登り返したくないような急登である。 ほぼ鞍部に近づいたころ、小朝日岳の巻き道と合流し、さらに降ると小朝日岳から標高差180mの森林限界下の鞍部を通過する。 今度は鞍部から徐々に登り始める。 暫くすると森林限界の上となり、7時43分に稜線上の水場である銀玉水に到着する。 友人が登山道を外れ水場の状況を見に行ったついでに、ここで小休止とする。 銀玉水から先は、暫く石畳の階段が続くが、その上は残雪に延々と覆われている。

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斜度も結構ある。 銀玉水から残雪までの距離があまり無いので、ここでアイゼンを装着し、出発する。 石畳を登り、上部がガスで覆われている残雪地帯に入り込むと意外に雪が固い。 まだ、朝も早くガスで日陰になっているためかアイゼンが良く効く。 残雪の左側の淵に沿って直登していると、友人のアイゼンの着雪防止プレートが外れてしまう。 仕方が無いので一度残雪から外れ、修理する。 この残雪部分でガスに覆われると降下ルートを間違えやすく、ルートを外れると取り返しのつかないことになる可能性がある。 アイゼンの修理が終わり再出発する。 傾斜は少し緩み、今度は残雪の右端に沿って高度を稼ぐ。 残雪の最上部からは夏道へ戻り、アイゼンを外す。 更に少し登ると、登山道は緩やかな稜線上の日本庭園のような道になる。 ガスがかかって遠望は利かないが、登山道の両脇にはチングルマ、ミヤマウスユキソウやイワカガミが延々と花を付け群落を造っている。 その内に登山道の先にぼんやりと大きな小屋が見え始め、8時25分に大朝日避難小屋に到着する。 ここから山頂までは直ぐなので、小屋の裏側よりそのまま山頂を目指す。 山頂に近づくに従い風が強くなり始める。
 
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8時40分、標高1870mの大朝日岳山頂に到着する。 ガスで山頂からの遠望は全く無い。 とりあえず、登頂記念に最近設置された方位板前で写真を撮りあう。 しかし、周囲が眺められないのでは山頂に居ても意味が無く、5分ほどで山頂を去る。 8時53分、大朝日避難小屋へ戻り小屋の中へ入る。 小屋の中は綺麗に整頓され、トイレも掃除が行き届いている。 弁当の残りを食べ、9時13分に下山を開始する。 下山は早いもので、直ぐに大きな残雪の所まで戻ってしまう。

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残雪上部に到着する頃には、ガスも少し晴れ何組かの登山者が稜線をこちらへ向かって来るのが眺められる。 アイゼンを装着し残雪の上を降るが、朝通過した時より雪が緩み始めている。 降下し始めると、意外に傾斜が急に見える。 いくらアイゼンを着けていても、ピッケルが無いので転倒すれば一気に谷底まで滑落間違え無しである。 転倒しないように慎重に降下を続け、残雪が終わった所でアイゼンを外す。 9時38分に銀玉水に到着し、友人は汚れたアイゼンを洗う。 この辺りまで来るとこれから山頂を目指す登山者とすれ違うようになる。 時間に余裕があるので、気楽に下山できる。 花の写真を撮りながらドンドン降下する。 10時11分、小朝日岳のトラバースルートへの分岐へ到着する。 これから小朝日を越えて行くのも大変である。 トラバースルートを使って楽をしようかと考えるが、途中の残雪トラバースはピッケルなしでは危険すぎる。 結局、迷ったあげく小朝日岳を登り返して通過することにする。 往路の小朝日岳降りに登りたくない登山道だと思った通り、スタンスが大きく、しんどいアルバイトとなる。 おまけに日差しが強くなり、肌をジリジリと焼かれる。 10時30分、小朝日岳の頂上へ到着し小休止をとる。 山頂には夫婦連れの登山者が休んでいて、話し掛けてくる。 そうこうする内に、若い2名の女性が到着する。 話をしていると、彼らはアイゼンを持って来てない。 「銀玉水上部の残雪通過はアイゼンがないと危険。」と、伝えると彼女らは「ここから引き返す。」と、言う。 15分ほど休み、古寺山向かう。 急坂を降り、二箇所の残雪を通過していると、昨日同じ小屋に宿泊したガイドを伴う関西の女性と出会う。 11時10分、古寺山に到着し5分ほど休む。 山頂で休んでいる間、地元の子供連れ3人パーティーと話をするが、方言がきつくあまり理解できない。 古寺山を出発し、ハナヌキ峰の分岐を目指し標高を下げてゆく。 途中、日のあたる登山道で長さ2m位の青大将に出くわす。 踏み付けさえしなければ襲われる事が無いと判っていても、どうも蛇は苦手である。 なんと、ハナヌキ峰の分岐までの間に、三回も大きな青大将に出くわす。 11時45分、ハナヌキ峰の分岐に到着し、最後の小休止を10分ほどとる。 ハナヌキ峰の分岐からは、傾斜も緩み一気に降下を開始する。 途中、一服清水で湧き水を飲み、12時45分に古寺鉱泉の朝陽館に到着する。 予定よりも3時間ほど早い下山となった。 朝陽館前で靴やストックを洗い、一度着替えを取りに車の所へ戻り、朝陽館の風呂を使わせてもらう。 13時45分、古寺鉱泉を後に月山登山口の姥沢へ向かう。 途中、14時10分に寒河江ダムドライブインに30分ほど立ち寄り、昼食を摂る。

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姥沢には15時調度に到着し、車を路上脇に停めて姥沢小屋へ向かう。 姥沢小屋も昨日と同じ個室で気兼ね無く寛げる。 18時の夕食まで昼寝をしたり、テレビを見たりして時間を潰す。 18時には夕食が始まり、酒を飲みながら食事をする。 夕食後、疲れもあって19時過ぎには寝てしまう。

6/25
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明るくなる4時20分には、目が覚めてしまう。 窓から外を見ると朝日連峰が雲一つ無くすっきりと眺められる。 6時頃になるとスキーヤーの自家用車が駐車場に入り始める。 テレビでサッカーの試合を見ていると、6時30分に小屋の従業員が朝食前に呼びに来てくれる。 朝食を駆け込み、7時05分に小屋を出発し、リフトへ向かう。 リフトの往復乗車券を購入し、直に二人乗りリフトへ乗る。 リフトの柱は20本近くあり、結構長時間の乗車となる。 リフトの下は所々お花畑となっている。 高度が増すにつれ、景色がよくなり、出発の早いスキーヤーは、既に姥沢岳の山腹についている残雪上を滑っている。 10分ほどでリフトを降り、直ぐに登りの準備を完了させる。 その間にもスキーヤーが次から次にとリフトから吐き出されてくる。

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登山姿は何と無く場違いな様に錯覚する。 7時30分、先ずは姥ケ岳へ向けて残雪の上を歩き出す。 姥ケ岳までは、雪上をロープが一直線に張られ、ガスった時に迷わない様にしてある。 キックステップを使って登るが、まだ雪が硬く、思うようにステップが切れない。 200m程ロープ伝いに高度を稼いでいると、突然ロープが左へ曲がりそれに従って登る。 所々、大きく雪がずれ、クレバス状の溝が出来ている。 山頂に近づくと雪が切れ、夏道の登山道が現れてくる。 道は直ぐに木道に変わり山頂標識のある所へと導かれて行く。 7時52分、姥ケ岳山頂に到着する。 山頂からは360度の展望があり、朝日連峰から白山までが見渡せ、これから向かう月山頂上への稜線を眺める事ができる。 暫し展望を楽しみ、次の月山へ向かう。
 
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姥ケ岳からは木道が延々と続いていて、徐々に姥ケ岳と月山の鞍部である牛首へ降下してゆく。 途中、幾度か残雪の上を歩くようになる。 天気がよく、雪の照り返しで肌がジリジリと焼けるように暑い。 鞍部を過ぎると月山への登りが始まる。 ここも昨日の朝日連峰に劣らないお花畑が登山道脇に延々と続く。 暫く登ると急な残雪の上を直登するようになる。

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降りるときは転倒すると100mほどの滑落は逃れられない。 残雪地帯が終わると石段のような登りが直線的に延々と続く。 最も、細かく九十九に登る事もできるが、浮石が多いので石段を登った方がまだ楽である。

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9時03分、鍛冶小屋跡に到着し、小休止をとる。 歩き始めてからここまで休まず累積標高差500m近くを登って来たので、咽も渇く。
 
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5分ほど休み、咽を潤し山頂へ向けて再出発する。 10分ほどで平たい月山の頂上部へ飛出す。 頂上部に出ると涼しい風が吹き、体を冷してくれる。 月山最高峰の月山神社がまるでチベットのラマ教寺院のように見える。 月山頂上小屋の脇を通り月山神社へと向かう。
 
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この神社は入場が有料で、しかも写真撮影をしてはいけない所なので、神社の裏手に回る。 9時22分、月山山頂に立つ何も標識の無い所で、二人で記念写真を撮り、直ぐに神社から離れる。 途中、立派なトイレがあったので立ち寄り、頂上部の下山路取り付き近くで行動食を食べる。 9時50分、下山を開始する。 降りは早く、「あっ」と云う間に残雪のある所まで降りてしまう。 ここからは残雪伝いにリフト駅まで降りることにする。 アイゼンを着けなくても何とか行けそうなので、そのまま降下する。 登って来た時より雪が緩くなり、キックステップが使える。
 
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急傾斜な所は真直ぐに降下し、牛首の直下の残雪をトラバースするように進む。 雪の上を歩くのに慣れてきた時に、友人が転倒し20mほど滑落する。 然程傾斜のない斜面であるが、ピッケルが無いのでなかなか止まらず滑り落ちる。 幸い怪我もなく、高度を一気に下げただけで済んだ。 
照り返しの強い雪の上を楽しみながら歩き、10時50分にリフト駅に到着し、今回の山歩きは終わりとなる。 登り始めよりスキーヤーの数が増えている。 下りのリフトを使うのは、観光客と我々登山者のみである。 リフトから車の停めてある所へ行くと、友人の車の後部バンパーに傷を付けられている。 どうも当て逃げをされたようである。 とんでもない奴が居るものである。 11時25分、姥沢を出発し帰路に着く。 車のナビケーションの到着予定時間は18時10分となっている。 11時40分に山形道の月山ICより高速にのり、12時05分に寒河江PAにて昼食をとる。 高速道路は順調で、ナビケーションの予定到着時間が一時間ほど早くなる。 首都高速に近づくと道路渋滞を示す電光掲示板が現れ、空いている湾岸から横浜へ抜け、第三京浜を通過し、港北ICで高速道路を降りる。 横浜市内の友人宅には、17時丁度に到着する。 これで往復1000Kmのドライブと今回の山行は完全に終了する。

 

費用
高速代(東名川崎→月山)   ¥8450
朝陽館宿代(一泊二食)  @¥10000
朝陽館風呂代         @¥500
姥沢小屋宿代(一泊二食) @¥10000
月山リフト(往復)     @¥1000
高速代(月山→都築)     ¥3350
ガソリン代(59L)     ¥9450

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