8月13日から二泊三日でスポーツクラブの同好会メンバーと光岳を登ってきました

2001年8月13日から二泊三日でスポーツクラブの同好会メンバーと光岳を登ってきました。
南アルプス南部の光岳は、東京よりの交通の便が悪くなかなか登り辛い山の一つである。 この山は深田久弥の百名山に数えられるが、それが故に百名山登山の最後になるケースが多い。 当同好会の長老も百名山登山完成を目指しているが、この山がまだ潰れておらず、また私も一度登ってみたい山であったため、山行を計画した。

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実施時:2001,08,13~15

参加者:5名(男性3名、女性2名)

天候 :08/13 晴れ時々曇り
08/14 晴れ後夕立
08/15 晴れ後夕立

コース:
8/13
地元駅集合→(電車)→新宿→(高速バス)→飯田→(タクシー)→下栗の民宿「ひなた」
8/14
下栗の民宿「ひなた」→(タクシー)→易老渡→面平→易老岳→三吉平→静高平→イザルガ岳→光小屋→光岳→光小屋
8/15
光小屋→静高平→三吉平→易老岳分岐→面平→易老渡→(タクシー)→下栗の民宿「ひなた」→(タクシー)→飯田→(バス)→新宿解散

山行内容
8/13
6時に地元駅に全員集合し、新宿へ向かう。 月曜日であるが、お盆の連休中のため電車は空いている。 当初登山口近くまで電車を乗りついて行く計画を立てたが、新宿発飯田行きの高速バスがある事が判り、コストを抑える目的で往復の足をバスとした。 6時40分に新宿の高速バスステーションに到着し、予約していたバスの乗車券を割引の利く往復で購入する。 お盆で帰省の臨時バスが多く出ている為か、7時10分発飯田行き高速バスは臨時バス停より出発する事となった。 バスは全部で4号車まであり、我々は1号車に乗車する。 バスは定刻を僅かに遅れて出発し、甲州街道の初台から首都高速に入り、八王子料金所に近づくと渋滞が始まる。 料金所を過ぎると大月を先頭に25Kmつながっている渋滞の尻尾に捕まる。 初日は登山口までの移動のみのため、渋滞での多少の遅れは気にならない。 バスは、大月を過ぎるとスムースに走り出し、10時10分に双葉のサービスエリアにて15分間の休憩をとる。 その後、バスは飯島から先の高速道路に設けられたバス停に寄りながら飯田へ向かう。 12時20分、約1時間20分遅れで飯田駅前へ到着し、下車する。 昼食の飯屋を探すが、飯田の町は意外と食べ物屋が少ない。 少し駅から離れた所は、お盆のためか休みの所が多い。 駅前のラーメン屋を覗くと満員。 このラーメン屋は地元では有名で美味しい所との事である。 仕方なく駅に程近い大衆割烹「ひとみ」に入り、各自好きなものを発注する。 昼食後の13時22分、駅前よりタクシーに乗車し、下栗の民宿「ひなた」へ向かう。 タクシーは飯田の町を離れると徐々に山の中へ入って行く。 途中、建設中の三遠南信自動車道を通り国道152号線の上島トンネル北側手前の道を右に登る。 道路は徐々に急傾斜となりタクシーは喘ぎ喘ぎ登って行く。 下栗の民宿には14時30分に到着するが、民宿の人が誰もいない。

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明日の入山に際し、ヤマヒル予防の為にスパッツにヤマヒル忌避剤を吹き付け乾かしていると、民宿の人たちが戻ってきた。 民宿での部屋は二階の八畳間が二間となった。 この下栗地区は、かつては馬が荷揚げをしていたとの事であり、遠山川の谷間に沿った急傾斜地にへばり付くように部落が作られ、多くの住人は山林管理や専業の猟師であったようである。 少し前にNHKの小さな旅で紹介されているが、ここ下栗は恐ろしく山奥で何も無く、敢えて旅行だけの目的で宿泊をしようという様な気は全く起きない。 夕食は18時からである。 それまでの間、明日の荷物の整理、入山のタクシー手配を行ない、風呂に入った後、民宿玄関前のテラスでビールを飲みながら暇を潰す。 テラスからは谷沿いに兎岳、聖岳が望めるとの事であるが、あいにくガスがかかっていて見えない。 夕食後宿の清算を済まし、20時頃床に着く。


8/14
3時30分に起床し、朝食代わりの握飯を食べ宿の外に出てタクシーを待つ。 タクシーの運転手が寝坊したため、出発予定の4時30分より10分遅れで宿を出る。 タクシー会社は、かってに値段の高いジャンボタクシーを配車してきたが、乗用車タイプと比較し、山岳地での乗心地はこれの方が良い。 タクシーは一度高度差100mほどのぼり、標高1000mの下栗の屋敷、小野、大野の各部落を通過し、今度は標高差300mを下り北又渡の中部電力水力発電所脇を通過する。 ここから更に遠山川に沿って、落石の多い林道を走り、5時07分に易老渡に到着する。

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易老渡は既に50台ほどの車が駐車してあり、数パーティーが出発の準備をしている。 我々も5時15分駐車場を出発し、歩き始める。 易老岳への道は、先ず遠山川に架かる鉄の橋を渡る。 橋を渡ると直ぐに欝蒼とした樹林帯に入り、面平までの標高差640mの急登になる。 先ずは300mの高度差を大きく九十九折れになった道を登る。 九十九折りになっていても、結構辛い登りである。 また風も無く、薄暗くじめじめした陰気な所で、ヤマヒルが生息するにはうってつけの様である。 登り始めて20分も経たない内に、汗が噴き出てくる。 恐ろしく暑い。 昨年の南アルプス入山時の鰆島より千枚小屋への登りの様である。 健脚者はこの登りを使って、日帰りで光岳を往復するようである。 40分ほど登ると傾斜が緩くなり始め、少し広くなった1230m地点で6時5分に小休止をとる。 ここからまた急坂を高度差100m弱登り、1328mの三角点を通過し、更に100m高度を稼ぐ。 右手より聞こえていた易老沢の水流の音が消えると共に、道は徐々に広葉樹から針葉樹に変わり、自然林に囲まれ明るくなった広場の面平に6時57分到着する。 ここから先行していた2名のテント泊登山者と、抜きつ抜かれつで光小屋まで一緒に登る。  面平を発つと徐々に傾斜が急になり始め、またまた標高差150m程のアルバイトとなる。 その後少し緩やかになった、標高1830m地点の広場で8時丁度に小休止をとる。 ここからはダラダラとした登りが続き、標高2100mの標識のある所で9時5分小休止。 この先は、徐々に尾根が狭くなり2254mの三角点には、9時45分に到着する。 歩き始めてから、ここまで登り一辺倒であったが、三角点を通過するとこの尾根上で初めて降りらしい降りに出会う。 高度差はわずか6m程度であるが、岩に松の根が絡みつき両側が切れ落ちた痩せ尾根のV字鞍部となっている。 痩せ尾根を通過しシラビソの林を登ると、やっと待望の稜線上にある易老岳へ10時25分に出る。 登り始めて5時間が経過しており、暑さでうんざりしている所であった。
 
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ここ易老岳は茶臼岳より光岳への縦走路と易老渡への分岐にあたり、突然登山者の数が増えてくる。 人によっては、ここに荷物をデポして光岳を往復する人もある。 我々は見晴らしの効かない易老岳山頂で記念撮影後、光小屋へ向けて出発する。 
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三吉平までは高度差150mの降りとなる。 易老岳より少し下ると稜線上に立ち枯れの林が現れ、これから向かうイザリガ岳、光岳が見渡せる。 さらに下ると、見晴らしの効く三吉ガレの横を通過し、いくつかの急なアップダウンを経て三吉平へ11時50分に到着する。 三吉平からは枯沢の様な二重稜線の急なガレを高度差300m程登る。 登り始めはなかなかの急登であるが、高度を増すに連れ緩やかになってくる。
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急登が一段落した標高2360mで12時33分に小休止をとる。 小休止を取っている合間にガスが周囲にかかり始める。
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ここから静高平までは緩やかな登りで、登山道の脇には紫色の花を付けたトリカブトが見事に群生し、這松も現れてくる。 静高平に12時55分到着すると同時についに雨が降り始めザックカバーをザックにかけ、傘をさす。 既に行動を始めてから7時間近くたっており、ここまで累積高度差1800m近く登った事になる。 目指す小屋は真近であるが消耗が激しく、なかなか足が出ない。 静高平より10分ほどでイザルガ岳への分岐となり、ここから光小屋方面へは木道がつけられ小屋が直近くに見えている。

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イザルガ岳へは15日下山途中に登頂予定であるが、下山時間に余裕を作る目的で本日中に登る事とする。 体力消耗の多い女性達は、イザルガ岳へ登頂せず直接小屋へ先行する。 男性は荷物を分岐にあるベンチ上にデポして、イザルガ岳へ登る。 イザルガ岳へは風雪で折れ曲がったダケカンバの林の中を縫って登り、頂上付近は森林限界から出ている。  頂上ではあいにくガスで見晴らしが利かない。 山頂には2つのケルンがあるだけで、山頂標識も無い。 13時24分山頂到着後、さっさと引き上げる。 分岐より光小屋までの道は、天然記念物である亀甲状土のセンジガ原を保護する為、二重稜線の真中に木道が牽かれている。

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13時50分やっとの思いで光小屋に到着する。 小屋は最近建替えられた2階建てのログハウスでとても綺麗である。 早速、宿泊の手続きをとる。 ここの小屋は県で管理しているわりに領収書を発行しない。 お盆の連休のため混んでいるようであるが、数年前に泊まった仙丈岳の馬の背ヒュッテほどではない。 寝具は、寝袋である。 小屋の宿泊者は、小屋へポンプアップした水を利用でき、水場まで水汲みに行く必要が無い。 トイレは3ヶ所あるが、2ヶ所はバイオトイレの為、発電機が動作中でないと使用できない。 小屋の親父曰く、「光小屋は長野県側に建てられているが、管理は静岡県でやっている。 これは、過って稜線の県境を見直した際、二重稜線の為このようになった。」との事であった。  宿泊手続きを完了後、荷物をおいて傘をさしながら光岳山頂へ向かう。 光岳頂上へはイザルガ岳と同様に翌日の登頂予定であるが、明日の下山時間の余裕を作る為同日中の登頂実行とした。 山頂までは緩やかな登りで、標高2591mの光岳には14時19分に到着する。

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山頂は、樹林に囲まれ、展望が効かない。 山頂より5mほど離れた所に展望台があり、光岩が覗けるとの事であるが、生憎ガスで視界が効かない。 山頂で記念写真を撮り小屋へ急ぐ。 14時42分、小屋へ到着後、指定された寝床へ荷物を上げ、夕食の準備と持参した日本酒で酒宴を開始する。 宿泊者の大半は自炊者であるため、自炊の出来る食堂へ早めに移動し、外の見える快適な場所を確保する。 食堂での自炊は、小屋の夕食が始まる30分前の16時30分までしか使用出来ない。 酒をお澗して飲み始めて間もなく、夕立となり雷鳴が轟く。 夕立と大和煮の缶詰めを肴に16時くらいまで酒をのみ、持参した乾燥食品のドライカレーを戻して夕食を食べる。 17時頃になると、夕立も止み稜線にかかったガスが一斉に開けてくる。 私と何時も一緒に山へ行く友人は残りの酒をもって小屋の外で宴会の続きを始める。
夕日に照らされた、兎岳、聖岳、その間に赤石岳が美しく望まれる。 小屋の前から周りを眺めると、町が全く見えず山奥深く入り込んでいる事を実感する。 18時30分、床に着く。


8/15
3時30分に起床し、荷物を持って小屋の外へ出る。 外は半袖でいても然程寒くない。 トイレを早々に済ませ、キャップランプを灯して朝食の準備をする。 持参した乾燥おこわ飯を戻し食べる。 4時15分キャップランプを灯して小屋を出発し、4時33分静高平に到着する。 ここより先は谷状の急坂を降るため、明るくなりキャップランプが不要になるまで待つ。 15分もすると充分な明るさとなり、下山を再開する。

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三吉平へ一気に降り、2228m三角点前の判り難い樹林帯の道を登り、見晴らしの効く三吉ガレに5時47分到着し小休止をとる。 朝早い時間であるが、遠景がなんとなく水蒸気でぼやけている。 三吉ガレからは易老岳を通過し2254mの三角点まで50分で降り、更に面平手前の標高1830m地点には7時45分に到着して小休止をとる。 この降りは、標高が低くなるに連れ勾配も急になってくる。 更に、100mにつき0.6℃づつ気温も上昇し、暑くなってくる。 最後に登りの時に最初に小休止をとった所で休み、9時35分易老渡に到着する。 易老渡の橋の少し手前で、大きなヤマヒルを発見する。 ここのヤマヒルは、丹沢の糸ミミズサイズとは異なり、長さが数cmもある大物である。 こんなヤマヒルに吸付かれては、後でとんでもない事になったに違いない。 ヤマヒルがいると言う事は、対策をしていないと吸付かれた可能性が多いにある。 吸付かれなかったのは、ヤマヒル忌避剤をスパッツに塗布しておいた効果であると自負する。 易老渡からの帰りのタクシーは11時に迎えに来るよう予約してあり、それまで、紅茶を沸かしてノンビリ待つ。

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暫らくするとパトカーで警察官が現れ、何やら駐車してある車に書物を貼り付けている。 警察官に聞いてみると、「その車の持ち主が昨日下山予定にもかかわらず下山せず、家族から捜索依頼が出ているとの事である。 おまけに計画書が未提出の為、探し様が無い」との事である。 警察官が帰った後、車の持ち主が現れ無事解決。 全く人騒がせな人である。 10時45分予約しておいたタクシーが到着し、着替えを預けてある下栗の民宿へ向かう。 11時20分民宿に到着し、シャワーを借り着替えを行う。 お土産を民宿より購入した代りに風呂代をサービスしてもらう。 12時25分タクシーで民宿を後にし、13時24分飯田に到着する。 15時発の新宿行きバスには時間が有る為、蕎麦屋「東京庵」にて蕎麦を食べ、飯田駅の喫茶にてビールを飲む。 ビールを飲んでいる間に夕立となる。 15時高速バスに乗車し新宿へ向かう。 途中、諏訪にて花火大会見物に向かう車の渋滞に巻き込まれるが、新宿到着時には遅れも解消され19時20分に到着し解散する。


費用
保険            @¥500
高速バス(新宿→飯田)  @¥4000
タクシー(飯田→下栗)  ¥13330
民宿(ビール、酒込み)  @¥8000
タクシー(下栗→易老渡) ¥16000
食料(乾燥食品等)    @¥1400
行動食           @¥200
光小屋          @¥4500
タクシー(易老渡→飯田)@¥32000
高速バス(飯田→新宿)  @¥4000

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