7月29日から五泊六日で北アルプスを縦走してきました

2005年7月29日から友人と二人で五泊六日の北アルプス縦走をしてきました。
今年のメインイベントとして友人が行った事の無い北アルプス核心部の縦走し、百名山の水晶岳、鷲羽岳、黒部五郎岳、薬師岳を制覇する事を年間計画に入れた。 お盆前の比較的山小屋が空いている7月末からの山行とし、コースは友人のリクエストで三大急登ブナ立尾根から入山し稜線を縦走して折立へ降る計画とした。

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実施日:2005.07.29(金)~08.03(水)

参加者:2名

天候 :7/29曇り
     7/30曇り時々晴れ
     7/31晴れ後雨
     8/01晴れ時々曇り
     8/02晴れ時々曇り
     8/03晴れ

コース:
7/29
町田駅集合→(町田で勢いを付ける)→八王子
7/30
八王子→(夜行快速電車)→信濃大町→(タクシー)→高瀬ダム→(ブナ立尾根経由)→烏帽子小屋→三ツ岳→野口五郎小屋
7/31
野口五郎小屋→野口五郎岳→東沢乗越→水晶小屋→水晶岳→水晶小屋→ワリモ岳→鷲羽岳→三俣山荘→黒部五郎小屋
8/01
黒部五郎小屋→黒部五郎岳→北ノ俣岳→太郎平小屋→薬師小屋
8/02
薬師小屋→薬師岳→薬師小屋→太郎平→折立→(タクシー)→白樺ハイツ
8/03
白樺ハイツ→(バス)→富山→(北陸本線、新幹線経由)→東京駅解散


山行内容
7/29

花金の若者がごったがえす、暑苦しい町田駅で22時に友人と合流する。 少しでも荷物を軽くする為、帰りの白樺ハイツでの着替えをコンビニエンスストアより宅急便で送る。 町田の市内を歩いているだけで、汗がどんどん出てくる。 その後、涼みがてら小田急線町田駅の近くの居酒屋へ入り、冷たいものをのみ、23時30分過ぎに八王子へ向かう。 八王子駅からは0時40分発の「ムーンライト信州81号」に乗車する。 信濃大町まで4時間ほどの為、グリーン席に座ると直ぐに寝る。

7/30
 夜中に冷房の風で何度か起こされるが、寝ている間は熟睡できる。 窓の外が薄明るくなり始めた4時過ぎに目を覚まし、軽い朝食を摂る。 松本を過ぎると、登山者は途中駅でどんどん降りてゆく。 北アルプス主稜線の方を眺めると、雲がかかり稜線は全く見えない。 明るくなった5時08分に電車は信濃大町に到着し、足早に改札を出る。 駅前には客待ちのタクシーが並んでおり、高瀬ダム行きを告げると「今年から七倉ゲートは5時30分より通れるようになったので直ぐに行けるよ。」と云われ、タクシーに乗車する。 七倉へ行く途中、猿の大群が道路を横切っているのにであう。 七倉のゲートで登山計画書を提出し、5時40分には高瀬ダムの堰堤上に到着する。 標高1300m程度の緑に包まれた谷間だけあって涼しい。 
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昨日出発した町田とは大違いである。 ダム堰堤上では、これから出発する登山者が20名ほどいる。 我々が出発準備をしている間にも次々にタクシーが到着し、登山者が降りてくる。 6時04分、いよいよ北アルプス縦走登山を開始する。 ダム堰堤の端から直ぐに長いトンネルを潜ると、不動沢からダム湖に押し出された白い砂礫の上を歩くようになる。 何となく心がウキウキし、前を行く登山者をどんどん追い越して行く。 不動沢にかかる吊橋を渡ると、砂礫の登山道は不動岳から伸びる尾根の基部を巻き隣の濁沢の奥へと入ってゆく。 この沢の上部も崩壊が激しく、茶色い水の落ちる滝が「これから先へは行かせない。」とばかりに立ち塞がっている。 濁沢にかかる丸太の橋を渡り、6時26分にはブナ立尾根の取り付きを通過する。 ここからは沢を離れ、樹林の中を一気に高度をあげるようになる。 直ぐに、この尾根最大の斜面が、九十九の道で始まる。 一斉にダムをスタートした登山者が取り付きを過ぎると直ぐにペースが落ち始め先を譲ってくれるが、同じ様な歳の二人連れがぴったりとついてくる。 先に行かせようとするが、先へ行かない。 後に付かれると煽られている様で落ち着かない。 樹林帯に入る前はひんやりしていたが、風も無く意外に湿度が高いため汗が出始める。 標高差400mを登り切れば小休止に適した所が何ヶ所かあるので、ここはただひたすら我慢で登るしかない。
 
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少し傾斜が緩み始めると、後ろを付いてきた登山者が先に小休止をとる。 我々は、さらに高度を稼ぎ標高1750m付近で7時23分に最初の小休止をとる。 ここから先は次第に尾根が狭くなり、傾斜は緩むが直登の登山道になり始める。 尾根上の最初の崩壊地になると、初めて烏帽子岳の稜線が姿を見せるようになる。 次の小休止地点を標高2208mの三角点と考えていたが、暑いし腹が減って脚が思うように上がらず標高2050m付近で8時30分に小休止をとる。 休んでいると梢の間を涼しい風が吹き抜け、何時までも涼んでいたい気持ちになる。 しかし、まだ稜線まで標高差500mは有るので、腹に行動食を詰め込み10分程の小休止後出発する。 だらだらと同じ様な景色の登山道を登り、9時01分に登山者の休む三角点を通過する。 標高が2300mを越えたあたりから植生が徐々に変わり樺の林が現れ、やがて樹木の背が一段と低くなり始める。 それと同時に、直射日光があたるようになり、益々暑くなる。 ブナ立尾根の二つ目の崩壊地は以前来た時より崩壊が進み、登山道の一部が新しく付け替えられている。 一度空腹となると腹に食い物を入れても直ぐには回復せず、9時19分に稜線手前の標高2300m付近でも小休止をとりエネルギーになる甘いものを食べる。
 
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登り始めて3時間以上経過すると、登り始めのペースより落ちるが安定した脚運びとなり自然に脚が前に出るようになる。 登り始めに一緒だった数パーティーの登山者とは、抜き抜かれつの状態が続いている。 急な登山道の先に空が見え始めると涼しい風が吹き抜けるようになり、傾斜が緩むと同時に稜線上に飛び出す。 その稜線を黒部側に跨ぐと、烏帽子小屋が見えようになる。 10時20分、予定より2時間ほど早く烏帽子小屋に到着する。 小屋の前には紫色のお花畑があり、白砂の登山道は竜安寺の石庭のように箒で筋目がつけられている。 ここまで来れば一安心で、後は森林限界を越えた稜線を野口五郎まで雲上の散歩となる。 往復一時間ほどかけて烏帽子岳を空荷で往復しても良いが、今回の目的の山ではないので25分ほど小休止をとり野口五郎小屋へ向けて出発する。 小屋を出るとお花畑の間と地塘の脇を通過し、白砂の登山道で徐々に高度を稼いで行く。
 
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左手に餓鬼岳より燕岳の稜線を望みながら登って行くと、やがて駒草がピンク色の愛らしい花を付け我々の通過を見守ってくれるようになる。 稜線を歩いていると、涼しい風が吹き、ブナ立尾根の登りでかいた汗がどんどん乾いて行く。 11時55分、三ツ岳の肩あたりで小休止をとる。 歩いてきた方を眺めると、広い稜線の先に烏帽子岳が突き出し、更にその先には南沢岳、不動岳と続いている。 ここまでの稜線は、燕岳よりスケールを大きくした稜線を歩いている感じがする。 三ツ岳の黒部側をトラバースし、更に稜線を乗越すと小さな雪渓から沢ができている。 顔を洗うと冷たくて気持ちが良い。 13時13分、時間も充分にあるため野口五郎岳の取り付きでも小休止をとる。 東沢谷の対岸には赤い岩肌を見せる赤牛岳から翌日登る水晶岳への稜線が横たわっている。 ここからは、標高差150m程を徐々に高度を稼ぎ始める。 野口五郎岳山頂が見えるようになると、突然小屋が現れる。 14時13分、野口五郎小屋に到着する。
 
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この小屋に来るのも久しぶりである。 まだ宿泊客は少なく、小屋の親父が迎えてくれる。 宿泊の手続きを終わらせ、先ずはビールを買い込み小屋の前のベンチで乾杯する。 小屋の親父に「ここに宿泊するのは四回目。」と言うと、「そんなに来てくれているなら、これ飲んでくれ。」とビールを差し出しご馳走してくれる。 前回の南アルプス熊ノ平小屋でも、早く小屋に着き親父と話していたら酒をご馳走してくれた。 やはり、「早着きは三文の得」なのであろうか? 野口五郎小屋は何時も空いているが、今日に限って団体が何組かあり一畳二人とのことであった。 酒を追加しながら時間を潰していると徐々に登山者が到着し始める。 晴れているが、暫く外にいるとだんだん寒くなってくる。 小屋の温度計を覗くと11℃であった。 17時より一回目の夕食が始まり、夕食を摂る。 その後、部屋へ戻って横になる。 19時少し前に小屋の従業員が翌日の朝食と昼食の弁当をもってくる。


7/31
 予定では、3時に起きる事にしていたが、気が着くと既に3時30分を回っている。 慌ててザックをもって、食堂へ移動する。 キャップランプを灯して朝食の弁当を半分食べ、トイレを済まし3時55分には小屋を後にする。 天気もよく、空には星が輝いている。 稜線に出て、20分弱で野口五郎岳の山頂に着く。
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 この頃になると薄っすらと東の水平線が白み始め、槍ヶ岳やこれから通過する鷲羽岳が黒いシルエットで眺められる。 野口五郎岳から標高差80mほど降ると、真砂岳の山腹をトラバースするようにほぼ水平の登山道が続く。 登山道が真砂岳を巻き終わると湯俣岳への道を左側から合わせる。 この頃になると周囲も明るくなり始め、キャップランプの灯を消す。 ここからは稜線が狭くなり、5時09分に標高2833mの岩峰ピークに到着する。 このピークで朝食の残りの弁当を食べる為に、小休止をとる。 ピークからはこれから行く水晶岳が眺められる。 15分ほどの小休止をとり、東沢乗越へ進むと痩せた岩稜帯となり小さなアップダウンを繰り返す。 高度を下げ6時丁度に東沢乗越を通過し、今度は水晶小屋へ向けて徐々に高度を稼ぐようになる。 水晶小屋に近づくに従い、赤色の土になり始める。 この辺りまで来ると、水晶小屋から野口五郎岳へ向かう登山者とすれ違うようになる。 6時19分、対向する登山者とのすれ違いを兼ねて、立ち休みをとる。 一度軽く高度を下げると小屋へ続く登山道が土留めの階段となる。

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 6時56分、水晶小屋に到着する。 水晶小屋でザックをデポし、直ぐに水晶岳の往復に出発する。 暫く幅広い稜線上のなだらかな道を進むと、岩峰となる。 前衛鋒を巻き気味に高度を稼ぎ、最後の岩場を登り切ると狭い標高2977mの水晶岳山頂へ7時38分に到着する。 山頂は我々二人の独占状態で、早速記念写真を撮る。

 
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山頂からの見晴は周囲を北アルプスの山々に囲まれ、眼下には雲ノ平が広がって見える。 山頂からは下界の町並みが全く見えず、如何にも北アルプスの奥深い山頂であるかを再認識させられる。 景色を眺めている内に単独の登山者が山頂に着き、記念写真の撮影を頼まれる。 山頂に15分ほど滞在し、水晶小屋へと往路を戻る。
 
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帰路は25分ほどで水晶小屋へ到着し、10分程でエネルギーを補給する。 8時30分、次の鷲羽岳へ向けて水晶小屋を後にする。 標高差100m程の広い稜線を一気に降り、少し登り返してワリモ岳分岐へ向かい、ここからワリモ岳へ80m程高度を稼ぐ。 ワリモ岳へ登り始めると直ぐに岩稜帯となり、9時19分に頂上直下にあるワリモ岳の標識を通過する。 ここから鷲羽岳へは一度高度を下げ、9時29分にワリモ岳と鷲羽岳の鞍部で休憩をとり、鞍部から続く細く急な稜線を一気に登る。 傾斜が緩み9時57分に標高2924mの鷲羽岳の頂上に到着する。
 
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比較的広い山頂には数名の登山者が休んでいる。 眼下には青い水を湛えた鷲羽池が見え、雲ノ平越しに翌日縦走する黒部五郎岳から薬師岳への稜線が広がっている。 早速記念写真を撮り、10時12分に三俣山荘へ向けて降り始める。 この降りは標高差400mで急傾斜な上、おまけにガレ場となっていて足元を取られやすい。 少し降ると直ぐに三俣山荘が眼下に現れるが、なかなか近づかない。 前を行く登山者を追い越しながら一気に降り、10時52分に三俣山荘に到着する。
 
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三俣山荘は、黒部五郎小舎、雲ノ平、三俣蓮華岳、双六小屋、鷲羽岳からの交点で水も豊富にあり多くの登山者が憩っている。 我々も空いているベンチに座り、のんびりと景色を眺めながら昼食の弁当を食べる。 11時15分、充分に休息をとり今日の宿である黒部五郎小舎へ向かう。 行動時間は充分に有るので三俣蓮華岳山頂を経由してよいが、空には積乱雲が成長し始め何時雨が降り出すか判らないので直接小舎へ向かう巻き道を使う事にする。 三俣山荘からの道は、三俣蓮華岳から流れ出る無数の沢伝いについた道を辿りキャンプ場を通過し、双六小屋方面と三俣蓮華岳山頂への道を離れ三俣蓮華岳の北西側を大きく巻いてゆく。 所々で沢を渡り、雪渓の上を通過しながら徐々に高度をあげて行く。 12時12分、三俣蓮華岳山頂より伸びる尾根上の登山道との分岐点に到着し、小休止とする。 雲行きが益々怪しくなり始める。 ここからは尾根上を暫く歩くと、判り難く登山道が右に折れ笹薮の中に急に降下し始める。 急傾斜な枯れ沢の中に付けられた登山道の様である。 所々、右に展望コースが設けられているが、まだ新しい登山道の様である。 そのまま真っ直ぐに降り続けると、やがて黒部五郎小舎が現れてくる。

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 藪沢のような登山道が終わり、木道が現れると目前に小舎となる。 13時07分、今日の宿泊地の黒部五郎小舎に到着する。 早速、宿泊の手続きを終わらせ、部屋へ行く。 寝床は「3人分を二人で使って欲しい。」と云われたが、その後一人一枚の寝床となった。 荷物を置いてビールを購入し、外で飲み始めた13時35分に雨が降り始める。 まだ、他の登山者に気が付かない内に小舎内の談話室を陣取る。 雨は直ぐに土砂降り状態となり、外にいた登山者は一斉に小舎に逃げ込んでくる。 我々も危機一髪の到着で雨を間逃れた。 談話室で、隣の女性4人パーティーと話をしながら暫く飲み、15時頃一度寝床に戻り昼寝をする。 16時30分に「夕飯が始まる。」と、たたき起こされ半分寝たまま夕食を摂り、その後直ぐに寝てしまう。


8/01
 3時に腕時計のアラームで起きる。 充分に寝たので目覚めは壮快で、直ぐに荷物を持って出口へ向かう。 外へ出ると昨日の雨も止み、空には星が瞬いている。 ここに宿泊した登山者は早起きで、どんどん起きてくる。 靴を履き、キャップランプを灯し外で朝食の弁当を食べる。 その間、早起き組みの登山者は出発して行くが、黒部五郎岳へはカール経由ルートを使う登山者はいない。 3時46分、小舎を出発し、黒部五郎岳へ向けてカール経由のルートをとる。 我々は、今日このルートのトップを歩くことになる。 小舎の前の広場から幅広い登山道が暫く続く。 暫くすると登山道の幅が狭まって藪が両側から押し寄せ、昨日降った雨がズボンを濡らし始める。 緩い傾斜で徐々に高度を稼いで行く。 4時20分を過ぎると明るくなり始め、キャップランプ無しでも充分歩けるようになる。 小さな尾根を乗越すと森林限界を越え、同時に黒部五郎岳のカール底となる。
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カール底から見上げるとモレーンに混じって大きな雷岩が仰ぎ見える。 4時52分、雷岩の少し上部で小休止をとり、朝食の弁当を少し食べる。 雷岩を過ぎると水の補給が可能な沢を渡り、直ぐに黒部五郎岳から伸びる尾根上にあがる標高差100mの壁のような登山道基部となる。 九十九折れにはなっているが、それでも急傾斜で、耐えて登るしかない。 20分弱で尾根上にでると黒部五郎岳から北ノ俣岳へ続くなだらかな稜線が眺められるようになる。 

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5時44分、黒部五郎岳山頂と北ノ俣岳への分岐点に到着する。 分岐からカールの底を覗くと4名パーティーが同じコースを使ってこちらへ向かっているのが眺められる。 山頂アタックは、この分岐にザックをデポして向かう。  標高差60m程を一気に登り切り、6時03分に誰もいない標高2839mの黒部五郎岳山頂に到着する。 直ぐに山頂名を記載した板切れを持って、記念写真を撮りあう。
 
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山頂からは穂高から槍ヶ岳、笠ガ岳、昨日歩いてきた水晶岳、鷲羽岳も眺められる。 山頂で5分ほど楽しんだ後、ザックをデポした分岐まで往路を駆け降り、6時16分に到着する。 一座制覇したので、朝食の弁当の残りを全て平らげる。 その内、後続の4名パーティーが分岐に到着する。 6時34分、分岐を出発し標高差300m程の急坂を九十九折れになった登山道で降る。 急坂を降り切るとなだらかな登山道となり、細かいピークが連なり始める。
 
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7時16分、中俣乗越手前の標高2578mのピーク上で小休止とする。 水を飲もうとザックを開けると、ポカリがタンクよりもれている。 処理のために休んでいる暇は無くなってしまった。 黒部五郎岳の方を眺めると、三俣から鷲羽岳の登りを思わせるような急登が立ちはだかっている。 なだらかな稜線を歩いていると、ガサガサと云う音とともに雷鳥の子供が三羽現れる。 このあたりで太郎兵衛平から黒部五郎岳へ向かう登山者とすれ違うようになる。 8時24分、赤木岳を越え雪田のある鞍部で小休止をとり、昼食用弁当を食べる。 黒部五郎岳の山頂から眺められた北ノ俣岳は、意外に遠く時間がかかり、9時19分に北ノ俣岳の山頂に到着する。 北ノ俣岳を過ぎると木道が現れるようになり、神岡新道分岐が直ぐに現れる。
 
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7年前に逆コースを歩いたことがあるが、その時は太郎兵衛平から北ノ俣岳までは酷く抉れた溝状の登山道となっていた。 しかし、今回は殆んどが木道となっている。 太郎山手前の鞍部で森林限界の下に入り込むが、太郎山へ登ると直ぐに森林限界を出る。 10時38分、太郎平小屋に到着する。 この小屋は水が豊富で水道ホースから流しっぱなしにしている。 薬師小屋は水に乏しく、ここで水の補給を充分に行い11時までゆっくりと休憩をとる。 太郎平小屋を出ると暫く木道の上を歩き、キャンプサイトのある標高2294mの薬師峠へ降る。 ここからは薬師平まで樹林帯の中の急な登りとなる。 登山道は沢に沿ってついているが、それも直ぐに沢の中を歩くようになる。 暫く水流に沿って登るが、突然水流が無くなりガレ場の急登となる。 急登を登り切ると、雪田が現れ傾斜の緩んだ所を進むと木道となる。 木道の脇には大きなケルンとベンチが現れ、11時52分に薬師平へ到着する。 薬師平を過ぎると直ぐに森林限界を外れ、ガレた稜線直下を薬師岳より伸びる東南尾根を右に眺めながら登るようになる。 やがて、稜線上に登山道が出ると、「薬師小屋へ8分」との標識が現れる。
 
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12時42分、今日の宿泊地である薬師小屋に到着する。 今日は団体が宿泊するとの事であるが、我々は一人一畳の場所を与えてくれる。 早速、ビールで喉を潤し、酒を購入して飲み始める。 小屋の外では、太郎小屋から薬師岳を往復する登山者が行き交っている。 夕食まで食堂で埼玉県から来たご夫婦と酒を飲む。 17時より夕食となり、夕食後直ぐに床へ潜り込む。


8/02
 4時に目が覚め小屋の外へ出ると、今日も星が瞬く晴天となっている。 眼下には富山市街の光も見える。 今日は小屋から薬師岳を往復して下山するのみであるため、ゆっくりと小屋の朝食を頂く事にした。 同じ小屋泊まりの登山者の大半はご来光を薬師岳頂上で拝もうと小屋を出発している。 4時55分に朝食を摂り、5時15分にザックを小屋の前のベンチにデポして薬師岳山頂へ向う。 小屋から東南尾根の基点となる避難小屋が眺められる。 大きく九十九折となった登山道を登り切ると、避難小屋の直下を西側より通過する。 通過と同時に、薬師岳の山頂に祭ってある祠が眺められるようになる。 吊尾根上の稜線直下を進むと、直ぐに標高2926mの薬師岳の山頂となる。

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 5時53分の到着で、早速記念写真を撮る。 山頂からは、昨日歩いてきた所が延々と続いて眺められる。 5分ほど山頂で景色を眺め往路を下山し、6時26分に薬師小屋へ戻る。 小屋でトイレを借り、6時40分に太郎平小屋へ下山を開始する。 途中7時04分に大きなケルンのある薬師平で小休止をとり、7時50分には太郎平小屋に到着する。 ここで折立から乗車する帰りのタクシーを予約する。
 
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太郎平小屋から折立へ向かうと北アルプス中央部の展望がなくなるので、ここで暫く北アルプスの山々の展望を楽しみ8時10分に折立へ向けて下山を開始する。 なだらかで広く展望の良い登山道を快適に歩く。 過ってここを登った時は登山道の幅が広がり、高山植物が踏み荒らされていたが、今は木道や石畳の登山道に改修され、植生の回復作業が始まっている。
 
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天気も良く、この登山道は隠れる所が無いため暑くてたまらない。 9時丁度に樹林帯へ入る直前のベンチで小休止をとる。 ここから先は樹林帯の中を降る事となる。 この辺りになると登ってくる登山者とすれ違い始める。 三角点を過ぎるとすれ違う登山者の数は更に多くなる。 標高が下がるに従い暑くなり、また折立に近づくに従い、傾斜がきつくなってくる。 10時18分、標高1660m付近で最後の小休止を取り、ここから一気に折立まで降下する。 折立には10時47分に到着し、無事に下山を完了する。
 
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先ずは顔を洗いサッパリする。 ビールを飲みたいが自動販売機には清涼飲料水しかなく、諦めて炭酸飲料を飲む。 タクシーを待っていると単独の若い女性が「白樺ハイツまでタクシーに便乗させてくれ。」と云ってくる。 我々も料金が安くなるので乗せる事にする。 11時30分、予約していたタクシーが到着し、有峰口に近い今日の宿である白樺ハイツへ向かう。 「ここ数年でトンネルが幾つもでき道路事情がよくなった。」と運転手が話す。 11時58分、国民宿舎白樺ハイツに到着する。
 
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宿泊手続き後、宅急便で送って置いた着替えを受け取り、先ずは風呂へ急ぐ。 久しぶりの風呂で気持ちが良い。 風呂の後、部屋の準備ができるまで食堂でビールを飲み、昼食を取る。 13時30分過ぎに部屋へ通され、夕食までテレビを見たり昼寝をしたりして過ごす。 17時より夕食が始まり、酒を飲みながらゆっくりと夕食を楽しむ。 夕食後、再度風呂に浸かり、テレビを見ている内に寝てしまう。


8/03
山の生活が長くなると、4時には目が覚めてしまう。 すっきりさせるために朝風呂に浸かる。 7時の朝食までテレビを眺める。 朝食後、宿から8時30分発富山行き無料バスが出ると言うので、これに乗車する。 9時15分に富山駅近くの駐車場に到着する。 バスから降りると恐ろしい暑さである。 駅で、越後湯沢経由の切符を購入し、10時02分発「はくたか7号」で越後湯沢へ向かう。 越後湯沢から12時11分発「とき316号」で東京へ戻る。 東京駅には13時30分に到着し、駅の構内で反省会をかねて昼食を摂る。 14時05分、東京駅で解散し、各自自宅へ直行する。 

費用
電車代(町田→信濃大町)   @¥5790
タクシー代(信濃大町→高瀬ダム)@¥7840
野口五郎小屋(一泊一食二弁当) @¥9000
黒部五郎小屋(一泊一食二弁当) @¥9000
薬師小屋(一泊一食二)     @¥8400
タクシー代(折立→宿)    @¥12000
白樺ハイツ(一泊一食二)   @¥13000
電車代(富山→新宿、特急)  @¥10740

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