2003年3月8日に山仲間と雪の雲取山を登ってきました

 2003年3月8日に山仲間と雪の雲取山を登ってきました。
今年最初の一泊山行を行おうと云うことになり、雪のある雲取山登山を計画した。 雲取山は2~3月が冬山登山時期となり、頂上付近は積雪1m程度あるとの事から単純な鴨沢と雲取山荘の往復コースを設定した。

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雲取山は例年に無い積雪で、かなりの距離のトレース付けを行った。 しかし、久しぶりに雪山の体験が出来、満足できた山行であった。


実施日:2003.03.08(土)~09(日)

参加者:2名

天候: 3/8晴れのち曇り時々雪
     3/9晴れ

コース:
3/8 
登戸駅集合→(南武線)→立川駅→(青梅線)→奥多摩駅→(タクシー)→鴨沢→小袖乗越→小袖→堂所→七つ石分岐→(七つ石巻き道)→ブナ坂→小雲取山→雲取山→雲取山荘
3/9 
雲取山荘→雲取山→小雲取山→ブナ坂→(七つ石巻き道)→堂所→小袖→小袖乗越→鴨沢→(バス)→奥多摩駅(青梅線)→立川駅→(南武線)→登戸駅


3/8
山行二日前より関東地方には冷たい雨が降り続くが、山行日には朝から晴れ渡る。 「山には新雪が積り、ひょっとするとトレースが無くラッセルを強いられるかもしれない。」と思いながら家を出る。 小田急線上りの始発電車で登戸へ向い、山仲間と合流し、南武線で立川へ向かう。 立川で青梅線に乗換え、さらに青梅駅で奥多摩行きの電車に乗り継ぐ。 青梅を過ぎると沿線にはちらほら積雪が見られるようになる。 奥多摩駅に近づくに従い乗客数は少なくなり、ほとんどが登山者となる。
 
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この登山者も途中駅で下車し、終点奥多摩で降りた人は僅か10名程度となった。 奥多摩駅前の道路は前日降った雪が凍りつき、やたらと滑る。 4名ほどの登山客は7時30分発の小菅行きバスに乗車する。 駅前にタクシーが停車していなかったため、我々もバスで途中まで行き30分ほど歩いて鴨沢へ向かおうと考えたが、やはりタクシーを待つ事にした。 タクシー会社へ電話をするが出ない。 この駅には常駐するタクシーが僅かに1台のため、出払ってしまったら何時駅に戻るか判らない。 運良くバスが発車した3分後にタクシーが戻り乗車する。 青梅街道も路面が凍結していて、道路脇の温度計は0℃を表示している。 タクシーはお尻を振りながら鴨沢へ向かう。 時間短縮のため小袖乗越まで行きたかったが、雪で行けないため鴨沢止まりとし、8時03分に鴨沢バス停に到着する。 路面が凍結し車輪が空転したため、多少料金が高くなっている。 鴨沢では、自家用車で来た登山者3名が出発するところであった。 先行してくれればトレースがしっかりして良いと思いながら見送る。 腹ごしらえを行い、スパッツを着けて8時13分に出発する。 青梅街道から脇道へ入ると直ぐに雪道になる。 鴨沢部落の中を縫って舗装された急坂を登って行く。 人家のある所は除雪してあるが、それも直ぐに切れ雪道となる。 

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舗装道路から植林の中の雪道へ進むと、30分ほどで小袖乗越となる。 乗越には雪道を強引にあがって来た自家用車が駐車してある。 ここから暫く車道を歩く。 車道から小袖の部落上部へ続く登山道入口にも自家用車が駐車してあり、2名の登山者が出発準備をしている。 日当たりの良い傾斜が緩慢な登山道は、暖かい日の光に照らされ雪が腐り気味である。 30分ほど登ると既に廃墟となった民家の脇に到着し、先行する2名の登山者を追い越す。 天気が良く快調に飛ばし、さらに先行する登山者1名を追い越す。 汗が帽子のつばを伝って落ち始める。 9時41分、標高1000mの小袖部落最上部に位置する民家の廃墟後で小休止をとる。 気温は低いが、日の光を浴びてポカポカである。 先が長いので行動食を食べ直ぐに出発する。 標高が増すにつれ積雪が多くなってくる。 水場を過ぎ、尾根上に出た堂所を10時36分に通過し、七つ石山を巻き始めるとさらに積雪は増える。 

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この間先行する登山者がトレースをしっかり付けてくれているので、歩きやすく快調に距離を稼げる。 11時20分、七つ石小屋分岐手前の標高1400m付近で二回目の小休止をとる。 この辺りまで来ると、落葉広葉樹の葉が全て落ち見晴らしも良い。 ここから七つ石を巻き終るブナ坂までは、標高差200mばかりのアルバイトとなる。 途中で更に先行する登山者を追い越すと、トレースが薄くなり突然歩きにくくなる。 雪上に残された足跡より、先行する登山者は数名になったようである。 七つ石を巻き終わり広く明るい稜線上のブナ坂を12時20分に通過する。 鴨沢を20分程度早く出発したが、ブナ坂到着時間が予定より20分遅れとなっている。 然程遅いペースではないが、やはり雪上のためか無積雪期の標準タイムよりはるかに時間がかかる。 ブナ坂から奥多摩小屋へ見晴らしの良い尾根を登り始めると、下山者と出会う。 荷物の大きさから見ると日帰り登山者らしい。 更に先行するスキーを担いだ登山者を追い越す。 12時54分、標高1700m程のヘリポート手前のピークで小休止をとる。  

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この辺りのトレースは、先ほど下山して行った登山者が往復に付けた様である。 深いところでは脛辺りまで潜る壷足トレースに従い前進するが、歩幅が合わず以外に消耗する。 この頃になると天気予報通り空は曇りだし、小雪が舞い始め寒くなる。 奥多摩小屋手前のヘリポートまで来ると、トレースが突然Uターンして下山している。 ここから先は出発前に予想した、ノートレースの世界になってしまう。 内心嬉しいが、ここから雲取山荘まで全てトレースを付けながら前進するには、予定をはるかに超える時間を要する。 奥多摩小屋まではたいした起伏もなく進む。 奥多摩小屋の前では、小屋の管理人がスコップで除雪していた。 ここからはいよいよ今日最大の急登となり、山仲間が先頭に立つ。 少し登ると稜線伝いの道と巻き道の分岐になる。 風が出てきたので、樹林帯の中の巻き道を選ぶ。 巻き道には標識が一切無く、木々の間隔を判断しながら20分ほど進むと稜線上に出る。 この辺りまで登ると積雪も増し、吹き溜まりに入り込むと腰辺りまで沈み込む。 樹林の中を小雲取へ少し登った標高1870m地点で14時09分に小休止をとる。 

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小雲取への登りは、できるだけ吹き溜まりを避けほぼ直登する。 小雲取のピークで雪に埋まった導表を掘り出し、稜線をトラバースするように樹林の中へ分け入る。 樹林から抜け出すと見晴らしの利く広い稜線となり、雲取山頂を迂回し雲取山荘への向かう巻き道をすぐに見送る。 山頂の避難小屋が直ぐ近くに見えるが、山頂までは小さなピークを通過して行かなければならず、なかなか近づかない。 やっとの思いで頂上直下まで到着するが、雪に胸まで潜り込んでしまう。  

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15時07分、予定より1時間遅れで山頂の避難小屋に到着する。 振り返ると稜線上に我々のトレースがくっきりと残っている。 我々の付けたトレースでスキーを担いだ登山者が登ってきている。 すぐ後ろを歩いている事をもっと早く気付いていれば、先行させてトレースを付けさせれば良かったと思う。 小休止を取った後、直ぐに雲取山荘へ向けて下山を開始する。 山頂ピークから山荘へのルートは夏道であれば15分の降りであるが、ここもノートレースのため一時間弱を要するとみる。 北側斜面の吹き溜まりとなった樹林帯の中を注意深く、標識を捜しながら降り始める。 翌日の登りを考え、コースをジグザクに取りながらルートをつける。 途中、幾度と無く標識を確認しながら降る。 風も強くなり始め指先がちぎれるように痛くなり、軍手を純毛の手袋に替える。 場所によっては、頭まで潜るようになる。 30分ほど降った所で、単独の登山者が追いついてくるが、我々より前には出ない。 道を譲っても後ろを付いて来る。 やっとの思いで山荘が見える所まで降るが、思うように山荘へ近づけないで苦労する。 山荘の20m手前で、突然後ろを付いて来た登山者が先に降り始めた。 16時09分、ヘトヘトになって今日の終点である雲取山荘に到着する。 

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山荘の入口にある雪落しのブラシで雪を払い、山荘に入る。 ロビーの石油ストーブが点けてあり部屋が暖かい。 チェックインして靴やザックを床に放り出し、ストーブの前で暖をとる。 山荘の管理人に聞くと「応援の従業員へも無理せず町営奥多摩小屋に泊るよう云っていたので、今日は誰も来ないと思っていた。」との事である。 我々が今日最初の客である。 付いて来た単独の登山者は客ではなく、小屋の従業員であった。 部屋は1階の1号室で個室同様である。 おまけに炬燵には火が入っており暖かい。 夕食は18時からで、それまで荷物を部屋へ片付け、ストーブ前を独占し持って来た泡盛で腹からも暖をとる事にする。 ズボンも凍りつき乾かしながら酒を飲むが、冷え切った体には一向に効いてこない。 缶詰を酒の肴にして飲んでいると、17時頃男女2名の登山者が到着する。 さらに20分後に男3名が、続いて単独の女性1名が着く。 単独の女性は「仲間2名が遅れて到着する。」と言っていた。 暗くなった18時過ぎに仲間2名が到着する。 夕食までの間、山荘に到着した登山者とストーブを囲み、酒を酌み交わす。 聞くと、各3名のパーティーの内、各1名は単独登山者で、途中から混成パーティーを組んで我々の付けたトレースに頼って来たらしい。 18時から夕食が始まる。 食事は飯に味噌汁、ハンバーグとポテトサラダである。 内容は3年前に泊まった時と同じである。 夕食後、またストーブの前に集まり雑談に花を咲かせる。 雲取山荘は、最近新しいトイレ小屋を新築していた。 洋式で便座にヒーターが入っていて、冬でも水洗である。 ただし、トイレへは一度外に出なければならないが、夜空の星と、東京の夜景の美しさにしばし見とれる。 これには全員感心する。 20時過ぎに部屋へ戻る。 室温は1℃であるが、炬燵に足を突っ込んで暖かく寝る。  



3/9
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5時30分に起床する。 朝食は日の出と同時の6時である。 部屋の窓が東を向いており、部屋から御来光を拝める。  

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窓には水蒸気が凍りつき綺麗な結晶模様を映している。 前日2番手で到着した2名は山頂での御来光を拝むため、既に5時には山荘を出発していた。 

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朝食は飯、味噌汁に鯖の味噌煮、生卵、海苔、ふりかけである。 タップリエネルギーを腹に詰め込み、6時37分に朝日を浴びている山荘を後にする。 

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天気は快晴であるが、風が強烈である。 昨日のトレースは10名以上が歩いているので幅が広がり、急登を九十九折に付けたので快適に登れる。 

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雲取山頂へは降りより早く登れ、7時14分に到着する。 

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風が強く寒いが、見晴らしは最高である。 富士山、南アルプス、八ヶ岳、日光丹沢山塊、東京から横浜までの町並みが手に取るように見える。 山仲間が持って来た双眼鏡で眺めると横浜のランドマークタワー、新宿副都心の高層ビルも確認できる。 景色の写真を惜しみなく撮り続けるが、気温が低いためカメラのリチュームイオン電池の起電力が急激に低下し撮影ができなくなる。 

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7時33分鴨沢へ向かって下山を開始する。 昨日の登りと違ってトレースも確りし、快調に走るように降れ小雲取まで20分程度で到着する。 この辺りで昨日奥多摩小屋へ泊まり、頂上をアタックするため登ってくる登山者とすれ違うようになる。 奥多摩小屋を通過しブナ坂にさしかかると、七つ石山頂に登山者が登っているのが見える。 我々は七つ石を迂回し、一気に堂所手前の標高1310mまで降り、9時14分衣服調整のための小休止を取る。 堂所を過ぎると所々雪が解け、土が露出するようになる。 小袖部落の最上部を過ぎた辺りから鴨沢より登って来る登山者と出会うようになる。 10時24分、予定より1時間近く早く鴨沢に到着する。 鴨沢から10時48分のバスで、予定より早く帰途に着く。 


費用
電車代(登戸→奥多摩)@¥890
タクシー代@¥4500
宿泊代(一泊二食)@¥8000
バス(鴨沢→奥多摩駅)@¥610
電車代(奥多摩駅→登戸)@¥890



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