9月3日から山仲間二人で鹿島槍ヶ岳へ行ってきました

2004年9月3日から山仲間二人で鹿島槍ヶ岳へ行ってきました。
北アルプスの三大急登は烏帽子岳へのブナ立尾根、燕岳の合戦尾根、鹿島槍ヶ岳の赤岩尾根と云われている。 鹿島槍ヶ岳へのルートは、扇沢から柏原新道を登り種池、爺ケ岳を経由するのが一般的である。 今回はあえて急登を味わう為に赤岩尾根からの入山ルートを取った。

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実施日:2004.09.03(金)~05(日)

参加者:2名

天候 :9/03晴れ
    9/04晴れ後雨
    9/05雨

コース:
9/03
JR町田駅集合→(八王子経由夜行電車)→
9/04
信濃大町→(タクシー)→大谷原→西俣出合→高千穂平一冷池山荘→鹿島槍ヶ岳→冷池山荘
9/05
冷池山荘→爺ケ岳→種池山荘→扇沢出合→(タクシー)→信濃大町→(JR)→松本→(JR八王子経由)→町田


山行内容
9/03
夜になると昼間の蒸し暑さが和らぐが、集合場所のビルの密集する町田は昼間以上に蒸し暑い。 22時に待ち合わせ場所のJR町田駅改札前で友人と合流し、着替えを貸しロッカーへ預ける。  翌日の朝食をコンビニで調達し、飲み屋へ向かうが、なかなか適当な店がない。 結局JR駅近くのレストランに入る。 一時間ほどして友人が忘れた重要装備の耳栓を調達しに近くのディスカウントショップへ行き、町田発23時47分の電車で八王子へ向かう。 八王子からは0時40分発の「ムーンライト信州81号」に乗車する。 今回はグリーン席のため、ゆったりとできる。


9/04
 途中駅で幾度か目を覚ましながらも比較的良く寝る。 松本を過ぎた4時30分に目を覚まし、朝食を取って靴を履きトイレを済ます。 5時08分に信濃大町に到着し下車する。 思ったより登山者の数が少ない。 5時13分、駅前に客待ちしていたタクシーに飛び乗り大谷原へ向かう。 空はなんとなくどんよりしている。 20分でタクシーは大谷原に到着し、運転手に「帰りも使ってくれ。」と云われ下車する。

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 大谷原は34年ぶりに来た。 昔は日に2便ほどバスが通っていたが、今は廃線となり、当時バス停の前にあった小屋は既に取り壊され、新しい公衆トイレが建てられている。 大冷沢に架かる橋の前後には自家用車が駐車してあり、登山者カードを入れる郵便ポストを黄色に塗り直したポストがある。 今日は行動時間が長いので、急いで5時40分には大谷原を出発する。 大冷沢に架かる橋を渡り西俣出合への林道に入ると、直ぐに自動車止めのゲートが現れる。 ここから西俣出合までは4km程の距離で標高差300mアップのアプローチである。 一般車が通行しない林道なので路面が荒れていなく、歩きやすい。 
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所々九十九の急登がある樹林に覆われ薄暗い林道を、オーバーペースにならないように進む。 紅葉を多少期待していたがまだ早く、ただ只管アプローチをこなすだけである。 40分ほど歩くと鹿島槍ヶ岳東尾根の一ノ沢ノ頭から南に伸びる尾根の下部を巻き、明るい西俣出合となる。 積雪期であれば大冷沢のスノーブリッジを利用してここから直接赤岩尾根に取り付けるが、今は300mほど更に大冷沢を遡り堰堤の下に付けられたトンネルを通って対岸に渡る。 6時34分、大冷沢右岸の赤岩尾根取り付きの入口で最初の小休止をとり、これからの急登に備え腹ごしらえをする。 いよいよここから北アルプス三大急登の一つである赤岩尾根の登りが始まる。 西俣出合までの200mほどの戻りは傾斜も少ないが、西俣出合からは一気に急登が始まり直ぐに梯子が現れる。 最初は比較的大きな九十九折れであるが、徐々に細かい九十九折れに変わる。 赤岩尾根途中の高千穂平までは今日最大の急登で、ペースを乱さず黙々と樹林帯を登る。 時々日が射すが樹林が日を遮ってくれるので助かるが、それでも汗が止め処も無く噴出してくる。 一気に標高差400mほどを稼ぎ7時35分に小休止をとる。 
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ここまで登ると植生も変わり樹林の高さが低くなり始め、木々の間から爺ケ岳に続く稜線の東面が見えるようになる。 更に先も同じような九十九の登りであるが徐々に傾斜も少なくなり、8時24分に尾根上の高千穂平に到着する。 高千穂平は見晴らしも良く、布引岳から鹿島槍ヶ岳南峰、北峰までの稜線がよく見渡せ、歩き始めた大谷原がはるか遠くに眺められる。 ここは過って積雪期にはテントを張って三日間幕営した所で、懐かしく思い出される。 高千穂平からは見晴らしの良い、尾根上の登山道歩きとなる。 登山道に現れる岩に鉄分が多い為か、色がだんだんと赤味を帯び始める。 「赤岩尾根の名前はこのために付いたのかも知れない。」と思いながら登り続ける。 9時21分、標高2300m付近の爺ケ岳東斜面をトラバースする手前にて小休止を取る。 遠く眺められる鹿島槍ヶ岳の南峰頂上には登山者が何名か登っているのが眺められ、反対側には遠く上越の山々や霞んだ富士山も遠望できる。 爺ケ岳東斜面のトラバースは積雪期には雪崩の危険があるが、この季節は難なく通過し稜線上の冷池乗越に飛び出る。 
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稜線からは北西側に剣岳が巨大に眺められ、コル越しに冷池山荘から布引岳から鹿島槍ヶ岳への稜線が眺められる。 暫く写真を撮ったりした後、今日の宿泊場所である冷池山荘へ向かう。 山荘到着は、10時03分と予定より大幅に早く到着する。 山荘の脇には水溜りのような冷池がある。 早速、宿泊の手続きを終わらせ、昼食に山荘にラーメンを発注する。 10時30分、小屋に余計な荷物を預け今回のメインテーマである鹿島槍ヶ岳南峰のアタックに向かう。 僅か30分ほどの間に稜線にガスが纏わり付き始め、空模様が一気に悪化し始めている。 雨が降り出す前に山頂に到着したいと思いながら、脚を早める。 山荘裏手の樹林の中を少し登ると幕営地となり、ここからは稜線直下のお花畑を小さなアップダウンを繰り返しながら進む。 
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布引岳に近づくに従い、ガレ場が始まり傾斜もきつくなってくる。 布引岳山頂直下に着いた11時15分には雨が降り出し、合羽の上下を着用する。 雨は直ぐに横殴りとなり、布引岳の直下を通過して鹿島槍ヶ岳を目指す。 11時53分、鹿島槍ヶ岳へ半分ほど登った所で水分補給の小休止をとり、先を急ぐ。 12時24分、ガスに覆われた鹿島槍ヶ岳南峰に到着する。 何も見えない山頂には10名ほどの登山者が休んでいる。 折角登ってきたが遠望も楽しめず、二人で記念写真を撮って10分ほどで冷池山荘へ向かって下山を開始する。 土砂降りの雨の中、山荘へ向かう登山者をどんどん追い抜き13時40分に山荘に辿り着く。 
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合羽の下は既にビショ濡れで、靴の中にも水が染み込み始めている。 小屋の受付で合羽を干す為のハンガーを受け取り、乾燥室に干す。 一段落してから二階の寝床へ案内される。 立て替えられ、この夏に再オープンした山小屋は以前と違って明るい部屋となっている。 寝床の確保を行い、早速談話室へ行って濡れた服を体の中から乾かすための宴会を始める。 土砂降りの外を眺めながら一杯一杯と酒を追加して行く。 たまたま隣に座った米沢市から来たパーティーと一緒にのみ始め、撮った写真を後で送ることにした。 16時30分に一度部屋へ戻り、17時からの夕食をトップで摂る。 部屋へ戻り横になると何時の間にか寝ていた。

9/05
 夜中に何度か屋根を叩く雨音で目を覚ますが、熟睡した。 4時には目を覚まし寝床を抜け出す。 外は相変わらず雨脚が速い。 朝食の前にザックを廊下に出し、食後直ぐに出発できる様に準備をする。 朝食は5時からでトップで食べ終わり、用足しを済ませ雨対策の完全装備を整える。 5時27分に土砂降りの雨の中、山荘を後に種池山荘経由扇沢への下山を開始する。 樹林の中を鞍部まで降下し、爺ケ岳へ向かって登り返しが始まる。

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赤岩尾根との分岐にさしかかり、後ろを振り向くとガスに煙った布引岳への稜線が眺められ、右方向には種池山荘がはるか遠くに望める。 ここからは樹林帯を離れた稜線上の登山道となる。 晴れていれば楽しい稜線歩きになるが、今回は早足で先を急ぐ。 6時27分、爺ケ岳直下にて小休止をとる。 このあたりまで来るとガスは更に濃くなり周囲の山は全く見えなくなる。 本来ならば、爺ケ岳山頂に立ち寄る計画であったが、そのまま黒部側の巻き道を通って種池山荘を目指す。 爺ケ岳の最後のピークを通過すると一直線で伸びる種池山荘への降りを駆け降るる。 種池山荘には7時丁度に到着し、山荘の中へ入り込みコーヒーを注文して15分ほど休む。 ここで扇沢からのタクシーを携帯電話で予約し、柏原新道を降り始める。 降り始めると直ぐに扇沢沿いのガスが一瞬晴れ、扇沢の駐車場が見えるようになる。 折角見えたので、カメラを取り出し景色の撮影を行う。 柏原新道は急な所も少なく一気に走るように降り、タクシーの予約時間より30分も早い8時57分には扇沢出合に到着する。 出合は雨を凌ぐ所も無く、タクシー会社へ電話し直ぐに来てもらう事にする。 9時17分タクシーに乗り信濃大町へ向かう。 車内で「風呂に入ろう。」と云う事になり、運転手に駅の近くにある七倉壮を紹介してもらう。 9時40分、七倉壮に到着し風呂へ入る。 着替えを町田のロッカーに置いてきたので、風呂へ入っても後は濡れたものを再度着なければならない。 それでも、そのままで居るよりさっぱりとする。 10時37分、信濃大町を出発し一路松本へ向かう。 松本で途中下車し、何時も伺う豚カツ屋「華連」へ向かう。 12時54分、特急あずさで帰途に着く。

費用
電車代(町田→信濃大町)@¥6,010
タクシー代(信濃大町→大谷原)¥5,320
冷池山荘(一泊二食)@¥8、600
タクシー代(扇沢→信濃大町)@¥5,320
風呂代(七倉壮)@¥500
電車代(信濃大町→町田)@¥6,410

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